健康と食と医
118710 『手塩にかけて育てる』とは?
 
原賀隆一 ( 55歳 ) 06/06/06 AM10 【印刷用へ
日本では塩にまつわる「子育ての名言」があります。
 小さなお皿のことを『手塩(てしお)』と言いますが、昔、家族揃って食事するとき、「塩」はとても貴重だったので、(一家の長老が?)一人分の塩をめいめい割り当てられ、それを入れる各自用「手前塩(用)皿」が短くなって「手塩」と言うようになったのです。
 
 ところが幼い子供は一人前ではないのでそんな小皿に割り当てられませんでした。しかし人間は塩を食べないと病気になったり成長がよくないのを知っていたので、父や母は自分の分の塩(手前塩)を、幼い子供の体に合う適量を分けてやったのです。こうして一人前(十三歳頃、いわゆる元服まで)になるまで、自分の「命の糧」である割り当て分の塩の中から子供に分け与えて育てることを、
「手塩にかけて育てる」と言うようになったのです。

 私達の身体は多種類の元素やミネラルで出来上がっています。このうち「微量ミネラル」と言われるものは、全体のわずか0.02%で、例えば、体重60Kgの人でわずか12グラムしかありません。さらにその中の3〜4グラムがFe(血清鉄分)です。その鉄の元素が、呼吸で得た酸素をとらえて血液中に送っているから人は生きています。(またそれが有効に働くには銅も必要ですが)そしてその他の微量なミネラル(約8g)も身体の中で、それぞれ「生命維持」に「不可欠」な働きをしているのです。だから、その中の一つでも少なくなると不調や病気になります。さらに、その中の「一つ」が「完全に」なくなった時、「命がなくなる」のです。

 だから命の源=塩をとても大切にしました。最近は、ただ辛いだけの「塩」NaClがたっぷり入ったファーストフードやスナック菓子、コンビニ惣菜などを、子供に買って食べさせている親もいますが、年頃になってどうしようもなくなったとき、「本当に良い塩で育ててやればよかった」と後悔するでしょうね。いや、ずっとそんなこと興味もなくただ、おろおろしたり、泣いたりするかも知れません。(実際、ミネラル不足から、キレる・能力・体力低下・各種若年の病気などにつながっているというデーターは出てきています)
 
 
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