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もはや学校は終っている
358057 「大企業にいるだけの人」のあまりに厳しい未来
 
真鍋一郎 ( 31 鹿児島 会社員 ) 20/06/30 PM06 【印刷用へ
以下(リンク)引用
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●一流企業にいる人が、本当に優秀な人材か
皆さんは「仕事ができる人」と聞いて、どのような人を思い浮かべるでしょうか。

1流大学を卒業し、東証1部上場企業に就職した人。高級スーツを身にまとった官庁の職員。確かに、仕事ができそうな雰囲気がします。

もちろん彼らの中には「仕事ができる人」がたくさんいますが、一方で、地位や肩書きだけで優秀さを測ることはできないということも、覚えておいたほうがいいでしょう。

僕は以前「世界で最も優秀な人材が集まる」と言われる企業の1つ、Google Japanでアジアパシフィック地域の人材開発責任者をしていました。つまり、世界的に見て最も「仕事ができる人」が集まる組織の採用・育成担当者です。

僕が見てきたメガベンチャーでは、優秀さの定義を地位や肩書きで判断しません。学歴がなくとも優秀な人材が山ほどいることを理解しているので、地位や肩書きといった色眼鏡を外し、「本当に優秀な人」かどうかで入社可否を判断します。

具体的には、「挫折経験の有無」と「挫折を乗り越えた経験」が重要な採用基準です。独自の研究で「壁を乗り越える経験をしてきた人材は、高いパフォーマンスを発揮する」ことがわかっているので、ただ有名大学を卒業しただけの人材よりも、ハングリー精神があり、やり切ろうとする精神を持っている人材を評価します。

もちろん海外の1流大学を卒業した社員がたくさんいますが、一方で無名大学を卒業した社員も少なくありません。従来の優秀さの定義でいえば、ある意味“玉石混交”の組織だといえます。

それでも、僕のいたメガベンチャーは「時価総額ランキング」でつねに上位を占める世界トップクラスの企業へと成長しました。つまり、その「仕事ができる人」の基準は間違っていないのでしょう。

今後、この流れは、ますます加速していくはずです。僕たちはそろそろ、「優秀さの定義」を、改めなければならないのではないでしょうか。

●「いい会社に入りさえすれば、一生安泰」は幻想
企業に対する一般的なイメージとして、「企業規模=生命力」という誤解があると思っています。しかし、「大手企業は潰れない」というのは、間違いです。

たしかに、設立間もなくて売り上げも少ない会社を見れば、生命力があるようには見えないと思う方もいるかもしれません。でも、規模の大きな企業だからといって、生命力があるとは限らない。

大手企業が経営危機に陥り、海外の企業の傘下に入ることも少なくありません。海外の超有名企業を市場から撤退させるほどの勢いを持っていた東芝でさえ、現在こそ経営再建に向けた第一歩を踏み出しているものの、つい最近までは経営危機に瀕していました。

これらの例はあくまでワン・オブ・ゼムですが、事実、平成の30年間における上場企業の倒産件数は233件で、平均すると年約7.7件が倒産していることになります。

かつての日本には、「終身雇用」や「年功序列型賃金」という、「いい会社に入りさえすれば、一生安泰」な慣習がありましたが、正直にいって、もはや幻想です。

日系最大手である「トヨタ自動車」の豊田章男社長は、「終身雇用の限界」について言及し、経団連の中西宏明会長は、終身雇用について「制度疲労を起こしている」と発表しています。

近年、日本の経済的躍進を支えてきた大手企業が、大規模なリストラを敢行していることを考えれば、所属する組織に安定を求めることが、いかに残念な考え方であるかがわかると思います。
 
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