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生物の起源と歴史
357038 動物の子育てについて〜生殖が集団の原点〜@
 
山本紀克 ( 31 大阪 会社員 ) 20/05/22 AM00 【印刷用へ
生物史を貫いて、生殖が集団の原点である。

根本では、単細胞生物の細胞分裂が、集団の原点。
その後も、自然環境は外敵から身を守り、どう子孫を残すか=生殖が生命を進化させてきた。

魚類は危機多産(多産多死)。卵を多く生み、その中から捕食されずに生き残った卵が生き残る。
その点、哺乳類は子育てが一番進化した種。胎内保育を強化し、卵を減少。胎内で子の能力を高めて生存確率を高めてきた。

出産後に、子育てする種は、複雑化した機能をさらに補うためのものと考えられる。

こうした動物の子育てを、具体的に押さえてみたい。

ポイントは、
●無脊椎動物は、大多数が産卵後の子育てを全く行わない。
●海綿動物の多くは胎生で、幼生になってから放出。
●節足動物の多くは卵生だが、昆虫には胎生のものもある。一部母親が卵や幼虫を保護するものがいる(幼虫をえさのキノコに連れていく等)
●魚類は、無顎類は体外受精で、親は産卵後その場を離れるため、産卵後の保護はない。
軟骨魚類の一部は胎生で、子は母親の胎内で育つ。硬骨魚類に見られる子育て行動は多様だが、最も多いのはまったく保護をしない種。沈性卵を産む魚類のなかには、卵を見張ったり、持ち運んで保護したりするものが知られている。このような世話は父親が担当することが多い。
●両生類は、産卵後の卵を保護する両生類も珍しくない。(カエル類のうち地上で産卵するものには、乾燥を防ぐための保護行動がしばしば見られる。)
●爬虫類は、カメの母は巣穴を掘って産卵するが、以降の保護はしない。ニシキヘビは、母親が積み上げた卵のうえにとぐろを巻き、孵化までの間、外敵からの防衛と温度の調節を行う。
●鳥類は、ほとんどが両親ともに卵と雛の世話をする。
●哺乳類は、有袋類の子はごく初期だけ母胎内で過ごし、未熟なうちに出産。その後の保護は母親の育児嚢内。その他の哺乳類は有胎盤類に属し、胎児は胎盤を通じて栄養を供給され、かなり成長してから産み出される。哺乳類の特徴は授乳。卵生のものも含めてあらゆる哺乳類の母親は、子に母乳を与える。哺乳類にみられる密な親子関係を産み出していると考えられる。

こうしてみると、子育ては基本雌の役割。卵を見張ったり持ち運んだりする行為は雄が担う場合もある(少数派)。
また、卵の保護(孵化するまで守る)や成育するまでの餌やりはあっても、闘争場面(狩りの仕方)の子育てというのはほとんどない。哺乳類の猫などでは、じゃれ合うことが狩りの練習となり、人間の子どもも遊びやおままごと等を通じて闘争過程を獲得していく。子育てにおける闘争過程の獲得は、外圧にさらし、本能のままに追求する事なのかもしれない。


wikipediaからの引用です。リンク
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・無脊椎動物から魚類まで。

【無脊椎動物】
大多数の無脊椎動物は産卵後の子育てをまったく行わない。子育てを行う場合、多くは母親によるもので、父親が関わることはさらに少ない。数少ない例の1つはゴカイの一種Neanthes arenaceodentataで、この種では父親が粘液でできた管のなかで抱卵する。

【海綿動物】
多くの海綿動物は胎生である。なかでも石灰海綿綱は全種が胎生であり、受精卵は親の中膠内に留まって胚発生を進め、幼生になってから放出される。

【節足動物】
節足動物の多くは卵生だが、昆虫には胎生のものも含まれる。その多くは卵胎生だが、ツェツェバエなどでは母親から栄養が供給される。
(略)
昆虫ではカメムシ類やアザミウマ類などのなかに、母親が卵や幼虫を保護するものがいる。甲虫のキノコムシの一種Pselaphicus giganteusの母親は、幼虫を餌のキノコに連れて行く行動を示す。
(略)
子の餌を準備するものは甲虫にも多く、とくに動物の死体や糞を餌とするシデムシ類やコガネムシ類に見られる。これらのグループのなかには、孵化後も親が子のもとに留まるものもいる。とくにスネマガリシデムシの幼虫は、肉塊に加えて母親が口から出す液も摂取して育つ。
(略)
父親が子育てをする例は少ないが、水生昆虫であるコオイムシ科のうち、タガメ亜科の5種では父親が植物に産み付けられた卵を世話し、コオイムシ亜科の全種ではやはり父親が、卵を体に付着させて保護する。モンシデムシ属でも、父親が母親とともに産卵後の養育を行うことがある。
(略)

【魚類】
無顎類は体外受精で、親は産卵後その場を離れるため、産卵後の保護はない。カワヤツメ類では、卵を砂の中に埋め込む行動が知られている。

軟骨魚類の一部は胎生で、子は母親の胎内で育つ。(略)胎盤状の組織を通じて栄養を子に与えるものもいる。また、胎盤状の組織がないとされるもののなかにも、アブラツノザメなど酸素や栄養が母体から供給される種もある。ラクダザメでは、卵黄が吸収されたあとは未受精卵を胎児が食べることで栄養が供給される。卵生のものは丈夫な殻に覆われた卵を産む。産卵あるいは出産後の仔魚を親が保護することはない。

硬骨魚類に見られる子育て行動は多様である。体内受精の種では、産卵までの間は必然的に母親の体内で保護されるが、さらに卵が孵化するまで体内に留まる胎生や卵胎生もシーラカンス、ウミタナゴ、グッピー等に見られる。(略)しかし卵生の硬骨魚類では、もっとも多いのはまったく保護をしない種で、とくに浮性卵を産む種類では受精後の子育てはまれである。浮性卵を産むベラ類は、産卵する時間帯や場所を選ぶことで、卵が捕食されるのを防いでいる。

沈性卵を産む魚類のなかには、卵を見張ったり、持ち運んで保護したりするものが知られている。このような世話は父親が担当することが多い。スズメダイ類やハゼ類、トゲウオ類の雄は産卵床に産み付けられた卵を捕食者から守ったり、鰭で扇いで酸素を送ったり、ゴミを取り除いたりといった行動を示す。(略)

産卵後の卵を持ち運ぶ場合は父親が行うことが多く、テンジクダイ科、コモリウオ科、ヨウジウオ科等がその例に挙げられる。運搬方法はさまざまで、体表に付着させて運ぶものや、テンジクダイ科のように卵塊を口にくわえて運ぶマウスブルーダー(口内保育魚)もいる。(略)
 
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