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社員の活力を引き上げるには?
353745 人間関係は効率化できない
 
別所彦次郎 20/02/14 PM08 【印刷用へ
リンクより引用
***

〜前略〜

■人間関係は効率化できない
働き方改革の影響からか、上のように「自分の考える効率」を押し付けてきたり、「効率こそ正義」との誤った信念を持つ人もいる。

だが、あまり効率効率というと、実は嫌われてしまう。

〜中略〜

しかも、ほとんど「効率化」できない事柄もある。
人生では、実はそれこそが重点的に、自分のリソースを配分しなければならない事項だ。
それは「人間関係を育てること」である。

例えば

友達との信頼関係。
家族の絆。
親戚づきあい。
部下の忠誠。
同僚との助け合い。

何でもいい。
とにかく、人間関係を育てることは効率化ができない。
これを知ったのは、あるテクノロジー系の企業の相談からだ。


その会社には、仕事はできるのだが、人望がなく多くのメンバーから、「あの人から評価されたくない」と言われてしまう課長がいた。

「彼にはなんで人望がないのかね。」
と、その上司の役員は心配していた。

〜中略〜

■人から信頼を得るには時間がかかるが「会う」だけでも良い
私はこのような依頼があると、いつも、ピーター・ドラッカーの金言を思い出す。

「人から信頼を得るには時間がかかる」と。

***

人のために時間を数分使うことはまったく非生産的である。何かを伝えるにはまとまった時間が必要である。

方向づけや計画や仕事の仕方について一五分で話せると思っている者は、単にそう思い込んでいるだけである。

肝心なことをわからせ何かを変えたいのであれば一時間はかかる。何らかの人間関係を築くには、はるかに多くの時間を必要とする。

(中略)

成果をあげる組織では、トップマネジメントが意識して時間を割き、時には新入社員に対してまで、あなたの仕事について私は何を知らなければならないか、この組織について何か気になることはないか、われわれが手をつけていない機会はどこにあるか、気づいていない危険はどこにあるか、私に聞きたいことは何かとじっくり聞いている。

***

要は単純に「もっと部下に時間を使え。話をしろ」という話だが、紛れもなく本質だ。

しかも、「遠くの親戚より近くの他人」というように、要するに「普段から一緒に過ごしている人、会話している人」というのは、それだけで「信頼感」が生まれる。

これは行動経済学的にも「繰り返し会うだけで、親しみを感じる」という、人間の根源的な性向として知られる。

「単純接触効果」として知られるこの現象は、恐ろしいことに、自らの意識とは全く関係のないレベルで行われる。

単純接触効果は、意識的ななじみの経験には依存しない。

それどころかこの効果は、まったく意識とは関係がない。単語や写真があまりに短時間で反復され、何か見せられたことに気づきもしないような場合ですら、この効果は認められ、結局はいちばんひんぱんに見せられた単語や写真ほど好きになる。

つまり、マネジャーは信頼を得たくば、部下と時間を共に過ごすことだ。

「人への信頼感」の基盤は、「その人にかけた時間」に依存する。
 
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353990 成長よりも適応が生物のありかた 匿名希望 20/02/23 PM03

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