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国家の支配構造と私権原理
348504 聖徳太子は大化の改新を正当化するための架空人物
 
匿名希望SY 19/08/14 PM10 【印刷用へ
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より引用

桓武大王(第五十代天皇)の御代に、時の大和朝廷が、統治の為に画策した記紀神話(古事記・日本書紀)と言うフエィクニュースを日本全国に拡散させた組織がある。

その組織こそが、十代前の天武大王(第四十代天皇)より密命を帯びた役小角(えんのおずぬ)を始祖とする陰陽修験者組織で、いわゆる説法を持って列島の隅々の民にまで皇統の正統性を、神話を持って知らしめる目的を持っていた。

初代・神武大王(神話・伝説上の初代天皇)から第二十五代・武烈大王(第二十五代天皇)までを「上古天皇」と分類している。この「上古天皇」は、「かみふるてんのう/かみのみなすめらみこと」と読むのだが、この「上古天皇」は「神降(かみふ)る=天孫降臨」とも読め、古事記・日本書紀の編纂意図が伺われる。古事記・日本書紀の皇統神格化の為の内容捏造疑惑は、日本史研究者の間では大きな課題である。

古事記・日本書紀編纂には、百五十年も二百年も或いはそれより以前の出来事を、皇統の正統性を強調する歴史伝承として編纂され、作為的に事実を歪曲してしまう綺麗事が多い。明快に言ってしまえば、記紀神話(古事記・日本書紀)の伝説は「渡来氏族に依る日本列島経営の為の陰謀」である。

例えば元々聖徳太子が生きていたとされる時代は六百年前後(六百二十二年没)である。その太子没後百年近い七百二十年に編纂された日本書紀に記述された太子生前の名は、厩戸皇子(うまやどのみこ)と言う名である。だが、そもそもこの厩戸皇子(うまやどのみこ)生誕の下りがイエス・キリストの生誕伝承と余りにも似ている。その事から、厩戸皇子が西洋からの伝聞を借用して「日本書紀に創造された人物」との指摘が大勢を占めている。

立太子した者は次期大王であり、もし聖徳太子が実在の人物ならば聖徳太子が皇位に就いた事実が、理由も無しに無い事は説明が着かない。

聖徳太子に関しては、後の六百四十五年に蘇我入鹿が「乙巳の変(いっしのへん・おっしのへん)」で中大兄皇子に抹殺された。中大兄皇子(後の天智天皇)らが蘇我入鹿を暗殺し蘇我氏本宗家を滅ぼした乙巳の変と、その変の後に行われた政治改革を総称して「大化の改新」と言う。飛鳥時代の六百四十六年、孝徳二年に改新の詔(みことのり)が発布された事を称する豪族中心の政治から天皇中心に戻した政治的改革として知られる。

しかし近年では、この「大化の改新」と言われる一連の改革は、日本書紀編者による創作ないしは後世の過大評価であるとその存在が疑われている。

蘇我氏は、乙巳の変の変事に拠って討ち取られた。その変事の理由を補完する為に、蘇我一族が聖徳太子一族を「一人残さず攻め滅ぼした」としている。そして蘇我氏に「一族ことごとく討ち取られた」とされる「聖徳太子とその一族」が、没後百年以上を経て成立した「日本書紀」などの史料に「初出」と言う形で出現する。

つまり聖徳太子の出現は、蘇我氏を殊更悪しき存在としてその後に起こった乙巳の変の変事を正当化するものである。

中大兄皇子は後の天智天皇(第三十八代)で、民に慕われるべきご神体である。
当然ながら「乙巳の変」での蘇我入鹿抹殺には、「蘇我一族は悪い連中」と言う民が納得する正統な理由が伝承されなければ成らない。

つまり日本書紀は、蘇我一族が「聖徳太子一族を滅ぼした」とする汚名を着せて「大化の改新」の正当性をでっち上げ、合わせて元々存在しなかった太子一族について日本書紀編纂時に太子一族の末裔が一人も居ない事の言い訳をした。

こうした伝聞借用や政治的捏造の疑惑に関しての事例は、古事記・日本書紀には沢山ある。

例えば古事記によると、神武大王(初代天皇)に始まる皇室の五代前に、高天原から光臨したニニギノ命(みこと)が、「日向の高千穂のくしふる峰に降りた」と記されている。これをもって、日向国・高千穂への天孫降臨とする解釈も多い。

しかしこの「高千穂のくしふる峰」の記述が、朝鮮半島の加耶の建国神話である「加耶国」の始祖・首露王(スロワン/しゅろおう)が「亀旨峰(クジボン)に天降る話」・・・と似ているとの指摘が在る。

日本列島に於いて、古来から統治に際する領主の地位の裏つけ保障と証明は、天皇から授けられる形で存在していた。だからこそ、どんな有力者が他から現れても連綿と天皇家(皇室)の存在が追認機関として成立していた。

しかしその天皇家(皇室)の保障と証明の裏つけは、古事記・日本書紀に関わる三種の神器と言う証明物の所持を以て納得させると言う手段しか無かった。つまり、「記紀神話(古事記・日本書紀)」の一部は、中国大陸や朝鮮半島・加耶から持ち込み輸入された伝承を採用し加工して記載した疑いが強いのである。

いずれにしても、「古事記・日本書紀編纂」の目的は皇統の神格化であるから、その目的の為に実史にアレンジを加えて成立させた物語である。
 
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