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新しい男女関係(→婚姻制)の模索
347634 男性社会の幸福な女性たち
 
別所彦次郎 19/07/15 AM10 【印刷用へ
リンクより引用
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■日本は世界一男性よりも女性が幸せな国
 もし、本当に女性たちが「男性社会」による「女性差別」によって切実に困っているのなら、幸福度は男性よりも低いはずである。

 世界価値観調査(2010)の幸福度(平均点:最小‐2〜最大2点)をみると、男性は先進12か国中で8位で先進12か国平均より低いのに対して、女性は5位で先進12か国平均よりも高い。

 次に、幸福度の男女差(女性‐男性)をみると、日本の幸福度の男女差の女性超過は先進12か国で最も大きい。

 「男性よりも女性の方が幸福度が高い」ことは日本以外の多くの国にも共通するので女性特有の生物学的要因があるかもしれない。しかし、幸福度の男女差の程度が国ごとに違っているのは、国ごとの文化的要因の違いがあるからだろう。

幸福度の男女差の女性超過が世界一である日本には、他国よりも「女性の幸福度を高くする(あるいは男性の幸福度を低くする)文化的要因」が強く働いていることが推測できる。

■日本の女性の幸福度を高めているのは専業主婦
 そこで日本の幸福度の男女差の原因を探るために、年齢、婚姻状況、職業など基本属性別に幸福度の男女差を確認すると以下のような特徴がみられた。

・女性は「10代」(90年代生)「20代」(80年代生)の幸福度が高い。
・女性は「学生」「主婦」「退職」の幸福度が高い。
・男性は「未婚」「離婚」の幸福度が低い。
・男性は「収入階層意識が高い層」の幸福度が高い。

 日本の幸福度の男女差の女性超過に影響を与えているのは、「専業主婦」の幸福度の高さである。専業主婦の幸福度1.33は女性全体の幸福度1.22より高い。また、日本は女性の主婦比率が30.3%と先進12か国で最も高い。

  専業主婦を搾取されている存在とみなすフェミニズムの言説に反して、日本の女性は専業主婦であることを肯定的に捉えているようである。

 このような日本の「女性が男性の経済力に依存することが肯定される文化」では、男性の生き方が限定される。

 「男性は収入階層意識が高い場合のみ、女性並の幸福度にまで高まる」という事実が示唆するのは、「男性は経済力をつけなければ幸福になれない」ということである。

 恋愛・結婚における力関係では女性が選ぶ側であり、女性の意識が変わっていかない限り、男性の幸福度の向上も男女平等も遠のくだろう。

■日本の未婚男性は怒っていい
 日本の幸福度の男女差の女性超過の原因として、幸福度の低い男性の存在も見逃せない。日本の未婚男性の幸福度得点は0.51と先進12か国中最低である。また、男性に占める未婚男性の割合は約3割と少なくない。

 時系列の推移をみても、未婚男性の幸福度の低さは2010年の一時的なものではなく継続的なものだと確認できる。

 日本の未婚男性の幸福度の低さは、未婚率が高まり人口ボリュームの多い層だという点を踏まえると大きな社会問題だと言える。

 未婚男性は、未婚女性と比べると、社会階層が低く、健康状態も低く、人生における家族と友人の重要性も低い。

 近年のフェミニズムは「わたしたちは怒っていい」という掛け声のもと「ヒールの靴が履きにくい」とか「裁判所はおかしい」と怒っているが、本当に切実なことなのだろうか。

本当に「怒っていい」のは幸福度がここまで低い未婚男性ではなかろうか。近年のフェミニズムは、幸福度の高い女性に対する「過剰サービス」になっているのではないか。
 
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