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市場の支配構造(金貸し支配)
346801 ゴールドスミス  お金・銀行の始り・・・3/3
 
天神地祇 19/06/15 PM07 【印刷用へ
お金・銀行は、どのようにして生まれたか?


第26章 銀行家になったゴールドスミスー本当にあった話(リンク
(社会信用カイエ誌の1936年10月号に最初に出版されたルイ・エバンの論文)

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●信用創造
更にまた、金細工師は預り証の発行の仕方を変えるのが賢明だと考えた。融資をするときに、「ジョン・スミスの預り証」と書く代わりに、「私はこれの持参者に支払うことを約束する」と書くことにした。この約束状はゴールド通貨のように流通した。信じられないと言いはりますかか? そんなら、あんさんの持っている1ドル紙幣を見てもらいまひょか。そこに何て書いてますかいな。ドル紙幣も同じようなもんと違いませんかいな? そんでも、お金として流通してまっしゃろ。

豊かに実るイチジクの木 ―私有銀行制度、通貨の創造主にしてその主人― は、そのようにして金細工師の金庫から成長した。ゴールドを動かさない彼の融資は銀行家の信用創造となった。当初、預り証であったものが、要求があれば支払うという約束状に変わった。銀行家によって支払われる信用は預金と呼ばれ、銀行家は預金者の預金からその一部を融資していると一般大衆は信じさせられている。これらの信用は小切手として流通し、政府の法定通貨を量的および質的に凌駕し、政府通貨は単に二次的な役割となった。銀行家は政府が発行する紙幣通貨の10倍ものお金を創造した。

●銀行家になった金細工師
金細工師は銀行家に転進し、また新たな発見をした。すなわち、沢山の預り証(信用)を流通させることによって、ビジネス、産業、および建設業を加速させることができることに彼は気付いた。一方、銀行内のゴールド不足に対する懸念から信用を制限した体験から、信用制限によってビジネスが停滞することを知った。後者の場合、生産過剰になるとともに、著しい窮乏が発生するように思われた。購買力の不足のために生産品が売れないからである。価格は低下し、破産が頻発し、銀行家の債務者は返済義務を遂行できず、貸し手たる銀行家は担保資産を刈り取った。銀行家は刈り時に対して先見の明があり、非常に巧みであり、彼にとっての素晴らしい好機を演出する。銀行家は彼自身の利益のために、他人の富に貨幣換算価値を与えることができた。寛大にして価格を上昇させたり、あるいは、ケチって価格を下げたりできた。そして、彼は望むように他人の富を操作することができ、インフレの時に買わせようとし、不況のときに売らせた。

●銀行家、全般的支配者
このようにして、銀行家は全般的な支配者となり、世界は彼のお情けに頼るようになった。好景気と不景気の時期が交互に現れるようになった。人類は、自然に起こり避けようがないものと考えられている景気サイクルの前に平伏した。

一方、学者や技術者は自然の力に打ち勝ち、生産手段を発達させようと懸命に努力した。印刷機が発明され、教育は普及し、市街や、より快適な家屋が発展した。食料、衣類や、生活を快適にするものの資源は増大し、改善された。人類は自然の力を征服し、蒸気や電気の動力化を成し遂げた。変革、発展は至る所で起こった。しかし、その間、通貨制度は変わらないままである。

そして、銀行家は世界が彼に隷属させられたという自信を持ち、神秘性をまとった。彼がその財務を支配しているメディアを通して、銀行家が世界を未開状態から開放したのだとか、大陸を開化させ文明化したのだとかいう宣伝さえするほど、慎みを失った。学者や賃金労働者の貢献が認められはしたものの、進歩に対する貢献度は二次的と看做された。

一般大衆にとっては、苦痛と軽視があった。対照的に、搾取する金融家には富と名誉があった! たとえば、金融家のご立派な後継者ハーバート・ホルト(1936年当時におけるカナダの大銀行の頭取)は、栄誉を与えられ煽てられる存在であったが、彼が搾取した人々から尊敬されることを要求した。「お前らが貧困によって首を絞められ、生活保護という屈辱を受けているのに、わしが金持ちで支配力があることや、大恐慌のど真ん中でも毎年150%の利益を上げることができるのは、お前らがアホで、わしが賢明であることの結果なんやで。」
 
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