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脳回路と駆動物質
343253 思春期における脳の変化
 
北村浩司 ( 壮年 滋賀 広報 ) 19/02/10 PM09 【印刷用へ
思春期には脳の働きが大きく変化する。
それは、性ホルモンが視床下部の扁桃体を刺激するからである。扁桃体が刺激されることで、感情が刺激され(=脳内伝達物質が大量に分泌され)、神経細胞の樹状突起のシナプスが作るネットワークが量、スピードともに大きく増大する。
性ホルモンが刺激する扁桃体の近くには海馬と、快感(プラス感情)を刺激する側座核が存在し、扁桃体が刺激されると扁桃体は海馬と側座核を刺激する。海馬が刺激されると神経細胞の結合が活発になる。その結果、学習能力が格段に増大する。
それだけではない、側座核は快感中枢とも言われているが、側座核が刺激されると(ドーパミン回路が刺激され)リスクのある行動を取ることを好むようになる。

しかも人類は思春期になると脳が後頭部より成熟していくが、もっとも最後まで残されるのが前頭前野である。前頭前野は激しい感情を制御するブレーキ役であるが、人類の場合、この前頭前野の成熟が遅く、十分に機能し始めるのが25歳〜30歳位だという。
理性的に判断したり、人の気持を思いやる働きをする「前頭葉」は、ゆっくりと育ち、20代後半までは未熟な状態である
つまりその結果脳細胞「ニューロン」のつながりも20代でも完成しないから、青年期の脳はすぐパニックになりやすい

この思春期における脳変化は人類のみに固有のものである。 それは人類の進化戦略(生き残り戦略)と密接に連関している。
つまり人類が感情が不安定な思春期という弱点を敢えて作り出し、残したのは、学習能力を高めリスクに挑戦し進化するためであったと考えられるのである。一説によれば、ネアンデルタール人は現生人類と比べて、ほとんど思春期に当たるものがなかったといわれる。だとすれば、人類の世界への拡散(決死行)を可能にした一つの要因が思春期の可能性がある。

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