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試験・身分制度の根深い害
342390 大学受験の失敗を社会人になっても抱える「受験うつ」の悲劇
 
野崎章 ( 44 九州 会社員 ) 19/01/10 PM09 【印刷用へ
リンクより引用します。

※※※以下、引用※※※

大学受験の失敗を社会人になっても抱える「受験うつ」の悲劇 あなたのまわりにもいませんか?

「自分のやりたい仕事と違う」
「上司の理解が得られない」
「俺はこんな会社にいる人間じゃない」

今、社会では若い世代を中心に、「うつ病」が増加している。しかし、ひとくちに「うつ病」と言っても、その症状の出方はさまざまだ。

かつて、“うつ”と言えば、「俺はもうダメだ・・・・・・。何をやってもうまくいかない」と、自分を責めて落ち込む「メランコリー親和型のうつ」が主流だった。

しかし、今はそれとは対極的な、「自分がうまくいかないのは、あいつのせいだ!」と人のせいにして攻撃的になる「ディスチミア親和型うつ」(新型うつとも言う)が増えている。冒頭の声は、後者に該当する。

(中略)

「俺はこんな大学にいる人間じゃない」
「受験うつ」という言葉を聞いたことがあるだろうか?

「受験うつ」とは、年々、受験生の間に増加しているうつ病で、メンタルの不調による成績の低下などを指す。それが最も発症しやすいのは大学受験期だ。

(中略)

だから、親はつい「こんな成績では合格できないわよ」と言ってしまう。すると突然、攻撃的になり、暴れたり暴言を吐いたりするようになる。この症状こそが「ディスチミア親和型うつ」の特徴を表す。「受験うつ」は受験期にその症状が出ることから、そう呼んでいる。

(中略)

「受験うつ」は、受験期に発症するが、受験を終えた後もなお続く。うつのために実力を発揮できず、第二志望校、第三志望校に進学すると、その現実を認められず、新しい環境に馴染もうとしない。

(中略)

だが、「受験うつ」を患っている人にはそれができない。彼らをそうさせる毒芽は何か?

それは、異常なほどに肥大した自己愛だ。

「受験うつ」は、大学受験期にその芽を伸ばすことが多いが、その「種」が植えられるのは、それよりも6年前に遡る。6年前の一大イベントといえば、中学受験だ。

実は「受験うつ」を引き起こす原因は、家庭にある。「受験うつ」は大学受験に限らず、中学・高校とすべての受験期に発症するうつ病を指す。中学受験でうつになるケースは、子供の成績に一喜一憂する親の気分に子供が翻弄され、心理的なストレスが積み重なる形で発症する。だが、中学受験期にうつを発症するというケースは、「受験うつ」の中ではさほど多くはない。

むしろ、気をつけなければいけないのは、中学受験で第一志望校に合格した後だ。

(中略)

幼い時から「僕は天才だ」「僕が天才だからお母さんは喜んでいる」といった考えを抱いてしまった子供は、自分に過剰な自信を持っている。その集大成ともいえる難関中学への合格を手に入れた段階で、子供の自己愛は極限状態まで肥大する。

ところが、難関中学に入れば、まわりはみんな“神童”だらけ。入学後、最初の中間考査でひどい点を取り、自分だけが特別ではないという現実を突き付けられる。

そこで、謙虚な気持ちになり、「今回は何かやり方が間違っていたのだろうか?」「もう少し○○をしてみよう」など、自分なりに考えて、立て直すことができれば、難関中学でも伸びていくだろう。

だが、肥大化した自己愛がそれを邪魔する。そして、自分の失敗は棚に上げ、「この問題は内部生が有利になるように作られている」「小学部から上がってきた内部生はバカばっかり」「こんなくだらない問題を作る教師は愚かだ」など、他者への攻撃へと変わる。自分だけが一流と思い込み、努力を放棄し、不満や苛立ちをぶつける。

(中略)

「受験」というトラウマを持ったまま大学に進学し、社会人になった大人達は、今なおその闇の中でもがいている。社会人のうつ病は、仕事がうまくいかなかったり、会社の人間関係で悩んでいたりというケースが多いと思われがちだが、実は遠い過去の受験を引きずっていることも多い。だが、当の本人はそれに気づいていない。

(中略)

学歴のトラウマを抱えた人には、今後、何かしら目標を持たせ、それに向けて謙虚な気持ちで努力をすることを根気強く伝えていく。学歴を変えられないのであれば、留学を勧めたり、公認会計士などの資格を取ったりすることで、人生が拓かれていくかもしれないし、これからの時代は学歴よりもアイデアが重要と起業を目指してもいいだろう。

いずれにしろ、目標に向かって一歩踏み出し、実績を積むことで克服できる。

「受験うつ」から抜け出すには、いまの生活においてチャレンジ精神を持つことだ。そんなこと簡単にできない、と思う人もいるだろう。実際、治療に時間がかかることもある。だが、自分の力で何かを成し遂げたという経験をすること以外、克服法はない。子供時代に受けた親や周りの評価を取り払い、自分の力で前へ進むことができたら、受験の苦い経験が人生の財産に変わるだろう。受験はうつを招く毒芽ではなく、人生を豊かにするものと思いたい。

※※※引用、以上※※※
 
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