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経済破局は来るのか?
337126 アベノミクスに重大な疑惑 名目GDPを調整し失敗を隠したか@
 
惻隠之心 ( 62 大阪 会社員 ) 18/07/10 PM10 【印刷用へ
・アベノミクスは史上空前の大失敗に終わったと筆者は主張している
・新基準によって、GDPが20兆円以上は「かさ上げ」されていると指摘
・全く関係ない「その他」という項目で大幅に調整していると説明した

Livedoorニュースより以下引用です
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・アベノミクスに重大な疑惑、GDPを改ざんか
 アベノミクスは「究極の現実逃避」「史上空前の大失敗」だ。──『アベノミクスによろしく』(集英社)の著者である弁護士の明石順平氏はこう看破する。アベノミクスに対して世の中では、疑問を呈する声もあるが、おおむね結果を出していると評価する声が一般的だ。ところが明石氏が政府や国際機関による公式発表データを精査したところ、とんでもない現実が見えてきたという。ほとんどの人が気づいていないアベノミクスの真の姿とは?(JBpress)

・アベノミクスとは何か?
 アベノミクスは、(1)大胆な金融政策、(2)機動的な財政政策、(3)民間投資を喚起する成長戦略の「3本の矢」からなる経済政策と言われています。しかし、事実上は(1)の大胆な金融政策に尽きると言っていいでしょう。
 大胆な金融政策というのは、日銀が民間銀行等から大量に国債を購入し、お金を大量供給することです。「異次元の金融緩和」と言われています。ピーク時において、年80兆円のペースでマネタリーベースが増加するよう、買入をしていました。今は少しペースが落ちています。

・マネタリーベースというのは日銀が直接供給するお金です。現金通貨(紙幣と貨幣)と日銀当座預金(民間銀行が日銀に預けているお金)からなります。ざっくり言って「お金の素」と考えればいいでしょう。このマネタリーベースの対名目GDP比の推移をアメリカと比較したのが下のグラフです。アメリカとは比較にならない超異次元の規模であることがよく分かるでしょう。
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日米マネタリーベース対GDP比率
(『アベノミクスによろしく』図1-3と同じデータを使用)

・これほど日銀が民間銀行にお金を大量供給すると、普通は、通貨の価値が下がって、その反面、物価が上がると予想されます。このように、「物価が上がる」とみんなが予想することにより、下記の2つの現象が起きると言われていました。
(1)実質金利がマイナスになるので、お金を借りやすくなり、世の中にお金が大量に行きわたる。そうすると、インフレになり、景気が良くなる。
(2)物の値段が上がる前にみんな買おうとするので、消費も活性化する。
 実質金利というのは「名目金利-予想物価上昇率」で算出される金利のことです。名目金利は見たままの金利のことです。名目金利はほぼゼロでそれ以上下げられない状況でしたが、予想物価上昇率を上げることにより、実質金利はマイナスにできると言われたのです。例えば、名目金利はゼロ、予想物価上昇率が2%なら、実質金利はマイナス2%です。借りたお金が返す時には実質的に減っているということです。こういう状況になればお金を借りる人が増えて、マネーストックが増えると考えられました。
 マネーストックというのは、実際に世の中に出回っているお金のことです。会社や個人が持っている現金預金をすべて合わせたものです。マネタリーベースが増えても、それが貸し出しに回って、みんなの持っているお金(マネーストック)が増えなければ、無意味なのです。

・たいして増えなかったマネーストック
 では、マネーストックは増えたのでしょうか。推移を見てみましょう。下のグラフをご覧ください。
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MB、M3、銀行および信金貸出残高指数(2012年=100)
(『アベノミクスによろしく』図2-2と同じデータを使用)

・マネタリーベース(MB)は急激に上昇しています。しかし、それに比べるとマネーストック(M3)の増加ペースは変化していません。銀行および信金の貸出残高も同じような状況です。結局、「お金を借りたい」という需要が少なかったということです。日本は急速に人口が減少していく運命にありますから、これは当然と言えるでしょう。日銀が「前年比2%の物価上昇率達成」という目標を達成できないのも、マネーストックが思うように増えていかないのが大きな要因だと思います。

・ただ、「円が下がる」と予想した投資家達が円売りに走ったことにより、円安による物価上昇は起きました。1ドル80円程度だったものがピーク時で120円を超えたのだから当然です。そこに2014年度の消費税増税が加わりましたので、アベノミクス開始後3年間で、物価は約5%程度上昇しています。勘違いしてはいけないのは、日銀の目標は「前年比」2%の物価上昇であり、「アベノミクス開始後」2%の物価上昇ではありません。しかもそれは増税による影響を除いています。日銀の試算によると、消費税増税による物価上昇は2%です。したがって、アベノミクス開始後3年の間に、増税で2%、円安で3%物価が上昇したと考えられます。みんなの持っているお金(マネーストック)はたいして増えなかったが、お金の価値だけが下がってしまった、ということです。

・実質賃金が下がり、消費が歴史的落ち込み
 異次元の金融緩和で消費も伸びると言われていましたが、結果は真逆でした。実質民間最終消費支出の推移を見てみましょう(下のグラフ)。

 見てのとおり、2014年度〜2015年度にかけて「2年度連続で下がる」という戦後初の現象が起きました。また、2014年度の前年度比下落率(約2.9%)は、あのリーマンショック時の下落率(約2%。2008年度)を上回りました。さらに、2014年度、2015年度共に、アベノミクス開始前(2012年度)を下回ってしまいました。実質民間最終消費支出は実質GDPの約6割を占めていますので、実質GDPの方も悲惨な結果となりました。

続く
 
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