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国家の支配構造と私権原理
334902 諜報機関としての修験道・陰陽道7(武装権力と天皇の諜報機関の関係)
 
冨田彰男 ( 54 兵庫 経営管理 ) 18/04/17 AM01 【印刷用へ
『縄文と古代文明を探求しよう!』「日本古代;征服部族が作り上げた支配構造」リンクから転載。
元情報は、未来狂冗談氏の「皇統と鵺の影人 第二巻」リンク
その要約とのこと。

◆武門の伸張と政権の二重構造〜「日本の歴史は二枚舌建前社会の歴史」〜

・「神の威光で統治する」と言う呪術的発想から、「軍事力ないし警察力の行使」と言う汚れた仕事は、国家の制度の内に「公式のものとしての存在を認めない」と言う世界でも類の少ない建前の「特異な制度」が採用されて成立した古代大和朝廷は、実際、武力を独自でもてなかった。必要がある時は、「有力氏族(臣王家)が天皇家の命に従う」と言う建前である。

・しかし大王の本音では直属の武力機関を持ちたかったので、皇統に繋がる賀茂・葛城氏を筆頭にした秘密組織「陰陽修験」を組織させて大王(おおきみ・後の帝・天皇)の意向を具現化した。

・ところが、代替わりを重ねて桓武平氏や清和源氏の血流が枝分かれし、天皇家と血統的に遠くなると、その武力を背景に事実上の支配者に収まって行く。言うなれば建前では天皇家を仰ぎながら、その実、天皇家は、武力に拠る実質覇者の権威着けに利用する為の道具だった。

・徳川幕府(徳川家)も、室町幕府(足利家)も、建前では天皇家を仰ぎながらその実強力な支配権の世襲制を確立し、外(他国)から見た権威は「日本の王」そのものである。
・桃山期における豊臣太閤家も、天皇家を仰ぎながら実効支配していた点では変わりはない。
・鎌倉幕府に到っては、天皇家ばかりか源将軍家まで建前に置いて北条執権家が、実質世襲支配をして居る三重の建前形式を採って居た。

大王が【神の威光】による統治が難しくなってくると、藤原氏→平氏→源氏→北条氏→足利氏・新田氏→新田氏・楠木氏・北畠氏→織田氏→明智氏→豊臣氏→徳川氏と次々と朝廷とは別の支配階級(=幕府など)による二重構造が出来上がる。
大王の権威を犯すものへ大王からの密使が次々と派遣されていく歴史を経て、南北朝時代14世紀頃まで続く。

その影には、修験山伏、勘解由使と密教や妙見信仰などが付きまとい、正史に出てこない裏の勢力が存在する。源氏も平氏も、元は、修験山伏の祖先である葛城、賀茂氏とのこと。

葛城・賀茂氏は、甲賀、伊賀の忍者や雑賀となり大王家の諜報機関として勢力を維持してきたと考えられる。武力>>神の威光となるにつれ、大王のコントロールを失ってついに南北朝時代に分裂。武力に頼らざるを得なくなって、実質、外圧(黒船襲来)が来る明治維新までは、その威光による統治=尊王攘夷、王政復古の皇統は、なしえなかったようだ。
 
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335265 諜報機関としての修験道・陰陽道8〜日本の歴史は二枚舌建前社会の歴史 冨田彰男 18/05/01 AM02

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