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現代意識潮流を探る
327880 若者の意識潮流〜日本の若者の自己肯定感は、「自国の役に立てる」=自己有用感と相関している
 
時田 弘 ( 30 千葉 会社員 ) 17/07/07 PM08 【印刷用へ
若者の意識潮流を調査する中で、日本の若者は肯定感・意欲面などが世界最下位ながらも、「役に立ちたい」という意識は世界一位という気になるデータが出てきた。その根拠を固めるべく、更に調査・分析したものを投稿します。

○参照・分析した調査
2013年内閣府「我が国と諸外国の若者の意識に関する調査」
リンク
対象:各国の男女13歳〜29歳
サンプル数:1000以上

○自己肯定性・意欲が低く、悩みを抱えている日本の若者。社会は変えられないと思いつつも、役に立ちたい思いは強い。
「自分自身に満足している」
 1位 アメリカ:86.0%
 2位 イギリス83.1%
 7位 日本:45.8%(最下位)
上記の他、「つまらない・やる気が出ないと感じた」、「ゆううつだと感じた」等の自己肯定感・意欲面・心の状態などで7国中最下位。

「自国の役に立ちたい」:はいと回答した割合
1位 日本:54.5%
2位 スウェーデン:53.7%
3位 ドイツ:49.7%
中学→高校→大学へと進学するほど、この傾向が強くなる。

更に役に立ちたいと答えた人のうち、
「将来の国や地域の担い手として積極的に政策決定に参加したい」
「私の参加により社会現象が少し変えれるかもしれない」
と思う層が、全体の35%に相当。(より強く、そう思っている先端層は7.7%)
※全体では「自分が参加しても変えられない」が51.5%。

自己肯定性・意欲が低く、悩みを抱えている日本の若者。社会は変えられないと思いつつも、役に立ちたい思いは強い。

○日本の若者の自己肯定感は、「自国の役に立てる」=自己有用感が関係している
日本の若者は、自分への満足感に関係する要因の順位は次の通り。
1位 長所 (.56)
2位 自己有用感 (.41)
3位 家庭 (.36) 、学校 (.33)
4位 職場、友人 (.23)
※( )は相関係数。 .2〜.4で弱い相関関係、.4〜.7で強い相関関係と見れる。

海外の若者が、長所・主張性・挑戦心など自己的な要因が自己肯定に繋がるのに比べ、日本の若者は「役に立てる」というような、他己的要因が2位。
仲間収束の潮流の中で、友人・仲間関係が充実しているとしても、必ずしも自分への満足感・肯定感にはつながりにくい。

○若いほど仲間収束が強く、一方で不安も高まりつつある
仲間関係に収束する日本の若者(一貫して充足感が上昇)。一方、2000年代に入り仲間関係への不安も高まる。
 「友人関係に充実感を感じる」 ‘88:60%→'98:75%→2013:80%
 「友人関係に悩みや心配事」  ‘88:15%→'98: 8%→2013:40%

バブル時代の同世代がライバル→充足対象へと変化しながら、一貫して仲間収束の傾向。
2005年頃からSNSの普及で、流動的なつながりが増えた結果、「自分は相手に選択されるか?」という不安が募っていると考えられる。
SNSを通じて、仲がいいと思っている人が他の集団で盛り上がっているのも見える化されたのも、不安を助長させている。
 
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