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企業を共同体化するには?
325905 未来工業創業者山田氏語録〜仕事を任せれば、人は勝手に育つもんや〜
 
蔵端敏博 ( 30 日本 ) 17/04/20 PM10 【印刷用へ
岐阜県に、社員が日本一残業しない・社員が日本一幸せともいわれる電気・設備資材メーカーの未来工業がある。同社創業者の山田昭男氏は3年前に他界したが、遺作『山田昭男の仕事も人生も面白くなる働き方バイブル』は、今も注目を集めている。

東洋経済ONLINEより
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「楽園企業の若手平社員」はここまで自由だ
山田氏は「ワシは『やる気のあるヤツには逆らわん』主義なんや」と、社員のやる気を引き出す方法をつねに考えていた。
まずはそんな社風ですくすくと育った若手平社員たちの「自由すぎるエピソード」を紹介しよう。
(中略)
2.入社1年目の社員に「重要な仕事」を思い切って任せてみる
「JIS受審」という仕事がある。新製品に「JIS(日本工業規格)マーク」を表示するには、当初1年間は同マークなしで、それにふさわしい品質の製品をトラブルなく製造し続けることが求められる。
また、JIS基準の品質を安定してつくれる工程が社内に整備されていることを、経済産業省に認証してもらわなければいけない。そのために必要な作業工程や品質管理体制を工場内に確立させるのも、「JIS受審」の仕事のひとつ。そんな重要な仕事を、未来工業では入社1年目の平社員に任せることも多い。その延長線上に、先の「若手平社員の子会社社長の就任」もある。

3.新入社員は「教育しない・管理しない・強制しない」の3ナイ主義
そもそも、未来工業の新入社員は、「教育しない・管理しない・強制しない」の3ナイ主義だ。「教育・管理・強制」の3つを実施しなければ、大半の会社はきっと大混乱に陥るはずだが、山田氏は逆に「3ナイ主義」を職場に徹底させる。若手が自由な発想やアプローチで試行錯誤をして、1人でも多くの社員が仕事へのやる気を高められるように工夫しているのだ。
しかし、ここまで「若手平社員に“自由”にやらせて」問題は起きないのか?

当然、問題はあちこちで起きる。だが、同社では「新しいことに挑戦すれば、失敗は起きる」ために、むしろ「自分の頭で考えて自発的に動いたこと」のほうが高く評価される。その実践ぶりを、3つの山田語録を通して紹介しよう。

○「自分の頭で考えて自発的に動く」習慣をつける
1.「仕事を任せれば、人は勝手に育つもんや」
この山田語録を、身を以て体験したのが現在経理部課長のSさん。入社2年目で経理に異動になると、3年後の株式上場プロジェクトチームに入れられた。しかも彼以外は、経理業務の経験さえない社歴5年目以下の20代ばかり。実際にはワンランクどころか、3、4ランク上のハードな業務だった。
「失敗や試行錯誤はあったらしいが、3年後には上場できた。誰ひとり交代せずに、やり抜きおったぞ。『仕事を任せれば、人は勝手に育つ』もんや」

2.「業務への適性は、仕事をさせてみないと、わからんやろ?」
社員2人で創業後、山田氏は採用したての新人を、いきなり「部下なし部長」にどんどん抜擢していった経験の持ち主。たとえば、元地方銀行勤務の人間を連れて来て、「今日から、部下なし総務部長に任命する」といった調子だ。「『芸は道によって賢し』という、ことわざを知っとるか? 何事もひとつのことに徹して努力していれば、自然とうまくなるという意味や。そもそも、業務への適性なんて、仕事をいったん任せてみんとわからんやろ?」

3.成功しても失敗しても、どちらにせよ、ええ勉強や
地方工場で使う製造機械の購入から、ひいては本社屋の設計や発注までを、未来工業では本社ではなく、なんと各現場の社員たちに決めさせている。これも「自由すぎる若手社員」を育てる雰囲気づくりのひとつだ。「社員たちの判断が正しければ、その実績が自信になるわな。もし失敗したら、自分たちで選んだ以上、誰のせいにもできん。人一倍反省もするやろうし、コスト意識や仕事への責任感も当然高まる。どちらにせよ、ええ勉強なんや」

山田氏は淡々とそう話していた。この一見アバウトで、実はとても真っ当な考え方が、「自由すぎる若手平社員たち」に「自分の頭で考えて自発的に動く」ことをうながしている。

「入社したての社員に思い切って働いてもらうには、会社はできるだけ管理せず、自分で考えて行動する試行錯誤を積み重ねていくしかない。社員のやる気と、会社の差別化戦略が両輪になって、会社は大きく伸び始めるんや」
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326135 未来工業創業者山田氏語録〜〜仕事の「9割」は職場に伝わるムダな慣習という認識が「つねに考え続ける」社内風土を生み出す〜 蔵端敏博 17/04/30 PM00

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