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健康と食と医
322355 ミトコンドリア異常の植物が原因で人間を含めた動物の子孫を作る能力がなくなっていく?
 
大西敏博 ( 60歳代 和歌山 会社員 ) 16/12/07 AM00 【印刷用へ
人間は日常的に生殖能力を失ったミトコンドリア異常の野菜を体に取り込んでいる。そのせいで、人間を含めた動物も子孫を作る能力がなくなっていくのではないか。

内海聡の内海塾(リンク)より

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野口 私が訴え続けてきたのは、F1種のなかの「雄性不稔」による不妊の問題です。雄性不稔とは、植物のおしべなどが退化し花粉ができないこと。自然の遺伝子変異であり、植物の不妊といえます。現在は、この性質を利用してF1種を作ることがほとんどであり、つまりほとんどのF1種の野菜は、自分の力で子孫を作ることができません。ちなみに、雄性不稔を最初に発見したのはアメリカ人です。1925年に、カリフォルニア農業試験場のジョーンズが赤タマネギを栽培していて発見しました。人間も1万人に一人ぐらいの割合で男性原因の不妊が出るそうですが、植物にもまれにおしべなどが退化した株――雄性不稔の株が出てきます。

雄性不稔は、ミトコンドリア内の遺伝子の変異が原因で起こります。ミトコンドリア遺伝子は、母親からしか子に伝わらないため、雄性不稔株を母親にして生まれた子は、すべてが雄性不稔株になるというわけです。F1種作りを模索していた育種関係者にとって、この雄性不稔はすばらしい発見でした。それまでに品種改良のかけあわせをするときに必要だった「除雄(つぼみからおしべを取り除く)」という面倒な操作をしなくてもよいからです。たとえば、いまだにナス科(ナス、トマトなど)は「除雄」という方法でF1種を作っています。

●世界中でミツバチ失踪事件が起きている
野口 そんなあるとき、目にとまったのは2007年の全米で起こったミツバチの大量失踪事件の記事です。2007年2月27日付時事通信「ミツバチが突然消えるイナイイナイ病」という記事によれば、「全米で巣からミツバチがある日突然いなくなるという現象が発生しているという。前日まで大量にいたミツバチがある日突然、女王蜂と数匹のハチを残してこつ然と消えてしまうそうだ。何らかの病気にかかって巣の外で大量死したのではないかと見られているが、巣の周りに大量のミツバチの死骸があるわけでもなく、未だはっきりした原因はわかっていないという。この現象、イナイイナイ病と呼ばれているそうで、1960年代にも同様の現象が起こったことがあるらしい」と。のちに、「蜂群崩壊症候群(CCD=Colony Collapse Disorder)」と命名されましたが、ミツバチが巣箱から大量失踪する原因不明の現象は全米50州中の27州とカナダの一部で報告され、管理するハチ群の9割を失った業者もいるそうです。原因としては、マスコミなどでは農薬のネオニコチノイドのせいではないかと推測されています。ただ、農薬で起こっているとすれば、ミツバチの死骸が巣箱の周囲で見つかるはずなんです。

しかし、実際には、死骸はない。
しかも、養蜂家の間では、これは20年に一度ずつ起こっているといわれています。ネオニコチノイドは、まだたかだか十数年の歴史しかありません。つまり、このネオニコチノイド説は説得力がないのです。

内海 真の原因は、未だにわかっていませんね。ローワン・ジェイコブセンの世界的ベストセラー『ハチはなぜ大量死したのか』(文芸春秋社)では、原因として、「ヘギイタダニ説」「ハチのエイズ説」「電磁波説」「GMO作物説」「地球温暖化説」「ウイルス説」「細菌説」「ネオニコチノイド説」「抗生物質説」「単一作物ストレス説」などが詳細に検討されていますが、どれも「ミツバチが集団として」巣を見捨てていなくなる原因には直結せず、「複合的な原因」ということで検証はストップしてしまっています。

野口 アメリカの科学ライターが一生懸命、ありとあらゆる可能性を調べたんだけど、雄性不捻に関することは、彼の頭の中にはなかった。みんなが知らないで見過ごしているのが、「ハチは雄性不捻の蜜を集めている」という事実なのです。

野口  雄性不稔はミトコンドリアの異常だと先ほど言いましたが、このようなミトコンドリア遺伝子の変化は、動物、とりわけ人間にとっても無精子症の原因になることが、最近の研究でわかってきています。2006年10月3日付「読売新聞」の「男性不妊 ミトコンドリア変異が一因」という記事では「筑波大学大学院生命環境科学研究科の中田和人助教授(現在は教授)らが、ミトコンドリアDNAの変異が無精子症を引き起こすことを突き止めた」となっています。「ミトコンドリアの遺伝情報(DNA)に変異を持つマウスを実験で再現したところ、精子の数や運動能力が減り、重度の男性不妊になることを確認した。人間でも同様の仕組みがあるとみられる」と書いてあります。

2009年1月に放映されたNHKスペシャル「女と男」の第三回「男が消える?人類も消える?」では、1940年代に精液1cc中に1億5000万いた精子が、70年後の現代では4000万が平均値となり、なお年々減り続けているといいます。ちなみに2000万以下が無精子症と言われるレベルだそうです。私は読売新聞の記事を読んで考えました。ミトコンドリア遺伝子の異常を起こした雄性不稔の植物がF1種になった。人間はそのF1野菜を食べている。つまり、人間は日常的に生殖能力を失ったミトコンドリア異常の野菜を体に取り込んでいる。たとえば、タマネギのミトコンドリアはタマネギ全体の重さの1割を占める。これも人間が食べる。そして、人間にも、タマネギの異常ミトコンドリアが蓄積されていく。そのせいで、人間を含めた動物も子孫を作る能力がなくなっていくのではないかと思ったのです。ただ、ミトコンドリア異常の植物が、人間の健康に悪影響をおよぼすという証拠は、どこにもありません。しかし、もし何か動物に悪影響が出るとしたら、それはまず人間よりも体の小さな動物に現れるだろうと考えました。

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