試験・身分制度の根深い害
99936 「なんで」をもみ消す染脳教育
 
足立晴彦 ( 46 大阪 塾講師 ) 05/10/28 PM04 【印刷用へ
危機感、閉塞感が増大し、不全感発の焦りから、「なんで」より「どうする」に目がいき、目先収束するというのが現在の意識潮流である。

この目先収束の要因として、学校教育の問題もあるのではないかと考え、環境問題について調べてみた。

現在学校ではほとんどの教科で環境問題が積極的に取り上げられているし、テストや入試にもよく出題される。

例えば中学校の社会教科書での環境問題の捉え方は以下の通りである。
・環境破壊やゴミ処理問題にはどんなものがあるか
・インターネットで公害について調べてからまとめる
・問題解決のためにはどうすればいいのか考える
・リサイクル先進国のドイツの事例

ここでは不思議なことに「環境問題がおこるのはなんで」については一切触れられていない。

子供というのは、幼い頃は特に、身の回りの「なんで」はしつこいくらい尋ねるものである。素朴に子供達は「環境問題がおこるのはなんで」と思っているはずである。

しかし教科書では、その素朴な疑問に対して答えを提示するどころか、本質的な原因追究に向かわぬようにもみ消し、リサイクル等の小手先の対応方針で誤魔化しているのである。

子供達が本当に原因追究に向かい、答えにたどり着けば厄介なことになるからである。環境問題を突き詰めれば当然、市場拡大の問題が浮かび上がってくる。それは企業やマスコミにとって極めて不都合な答えとなってしまうからである。

だからじっくり「なんで」を考える暇を与えず、目先の「どうする」に意図的に誘導しているのである。これは自由、個人、人権といった近代思想と同罪の染脳教育と断定できる。この染脳教育が人々の目先収束の一因であることは間違いないであろう。

目先の「どうする」は答えではなく、学校教育では、もみ消されてきた「なんで」による原因追究こそが、答えを出すには不可欠なのである。

 
  List
  この記事は 9050 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_99936
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
100255 「どうすれば」よりも「なんで」! 武田瑞紀 05/11/03 AM02
100170 旧観念から抜け出せない 西村真治 05/11/01 PM10

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、48年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp