暴走する悪徳エリートの所業
98924 統合階級のアメリカ依存 〜巨大な需要と力の原理〜
 
井上宏 ( 39 新潟 建築コンサル ) 05/10/11 PM10 【印刷用へ
アメリカ支配というより、もはや(統合階級の)アメリカ依存といったほうがいいと思った。アメリカには巨大な需要と力(武力)があり、“答え”のない統合階級は依存していくしかないからだ。

★巨大な需要への依存

この間の小泉翼賛選挙にみるアメリカ支配の問題は、輸出産業から広告代理店、マスメディアまでこぞってアメリカ→小泉の体制を支持しているという構造だ。・・・確かに考えてみればトヨタなどの大企業はアメリカの巨大な需要に頼ったほうが得だし、そうであれば大企業の広告料に頼る広告代理店やマスコミも依存していくことになる。
さらに国家も市場の声に従って依存していく構造がまず大きくあるように思う。

そして市場拡大を信奉しつづける国家(統合階級)は、巨大な需要を生んでくれるアメリカを崩壊させないためにも米国債を買い支え、ドルを買い支えることになる。(このような国は日本だけでなく輸出によって経済拡大しようとしている国には共通の問題であり、台湾や韓国そして中国などもアメリカの巨大需要に吸引され依存し、年々依存度を高めている。)

ここまでくるとアメリカ支配というより、アメリカ依存と言ったほうがいい。アメリカの底なしの消費体質に世界中が依存し抜け出せなくなっていく。特に市場拡大を信奉する統合階級が依存を深めていく。
アメリカ発の欺瞞観念群に絡め取られていくのも、需要(消費者は王様、その中核は性権力)に依存しているからという必然性がある。

(このような構造は、「国の借金700兆なんで?」というお題と非常に近い位相にある感じがした。市場の要求に従って需要を喚起し国債を発行し続けてきた結果が膨大な国の借金。・・・・・・・
但しアメリカの需要は、借金ではなく実需なので非常にあり難いように思えるのかもしれない。実はアメリカの赤字(米国債)が膨らんでいくだけ・・・。)


★力の原理への依存

アメリカへの吸引力を、本能的な部分で支えているのが力の原理(武力行使)ではないかと思う。この力の原理の行使によってアメリカの借金をいとわない過剰消費体質が成立している。これがなければアメリカは各国にソッポをむかれ、購買力を失ったただの貧乏国にすぎなくなるだろう。

とりわけ、今回の選挙で感じたのは、上記需要発では矛盾が大きくなりすぎた(雪達磨式に増えるアメリカの赤字)ことや山積する日本の国内矛盾(財政赤字や年金) → もう理屈ではどうしたらいいか分からないため、より根源的で本能的な依存先を求めアメリカの武力に頼っていくことになったのではないか?

>注:力の現実主義とは、私権時代の支配階級を貫く根幹意識であり、戦後保守勢力の一貫したアメリカ追従も、力の現実主義に基づいている。(しかも、戦後保守党はアメリカの力を絶対視させ、その力の幻影をチラつかせることによって国民を脅し、自分たちの支配の安泰を図る道具にしてきた。)(73070

アメリカは自ら戦争を行い演出し、TVなどで放映することで全世界に恐怖を植え付け → 本能原理=序列原理を喚起させ、各国の序列上位にアメリカがあることを常にアピールする。 → 力の原理の統合体である各国は、アメリカにひれ伏すばかりか、各国の統合階級はその力を国内向けに利用して国家体制を維持を図っていく。(特に憲法9条の足枷を持つ日本の場合、統合階級は国家の統合原理たる力の原理を専らアメリカの力に頼ることになる。)

●上記のように、どうしたらいいかわからない=答がないが故に、統合階級がますますアメリカに依存し、矛盾を拡大ささせ、さらに根源的な力(武力)に依存していく。
はっきりいって悪循環にすぎないこのような状態から早く抜け出すためにも、みんなの共認原理という方法があること、それによって供給→需要を作り出すことが可能であること(79426)、力の原理も共認によって封じ込めることが可能であること・・・など、るいネットの新たな認識群をどんどん発信し、統合階級の認識も含めて塗り替えていく必要があると思った。
 
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