心の本体=共認機能の形成過程
98734 田の神様
 
浦野てる代 ( 62 兵庫 主婦 ) 05/10/08 AM08 【印刷用へ
日本には多くの神社やお祭りがありますが、殆どが農に関するものが多いそうです。
勿論、学問交通安全家内安全といろいろありますが、古来から伝わる神社の多くは農の神様が祭られています。

石川県の御まつりで田の神様(たのかんさぁ)に稲刈りの後、田の神様を家に招いて、まず、お風呂入ってもらい、目に見えない田の神様に語りかけ一家でご馳走でもてなし、茶碗に白米のご飯を小山のように盛り上げ感謝するお祭りがあります。羽織袴で田の神様に供え物をし田の神様と家族全員で食卓を囲むお祭りです。

今ではお腹いっぱいの白米は誰でも食べられる時代ですが、貧しい時代には自分たちでも殆ど食べられないうらやましいご馳走が白米であり、お茶碗にギュウギュウ詰め込み積み上げた30センチもあろう山盛りのご飯や魚が、何よりの感謝の心だったのでしょう。

同じようなお祭りは、南から北まで全国にあります。

>闘争と生殖を包摂した全的な集団の中で、今日の人類に進化してきたのである。原始時代だけでなく農業生産の時代もそうであって、例えば農家は、今日の家庭の様な単なる生殖と消費だけの場ではなく、それ自体が一個の生産体であり、従ってそこには、自然圧力をはじめ様々な闘争圧力が働いていた。だから子供たちは、働いている両親の背中を見ているだけで(学校など無くても)、健全に育っていったのである。だが、市場拡大によって職場と家庭が分断され、かつ家庭が絶対不可侵の聖域となった(例えば、よく「企業が悪い」「学校が悪い」と糾弾されるが、「家庭が悪い」と糾弾されることは殆どない)ことによって、家庭には何の圧力も働かなくなり、その結果、家庭は子供を教育する資質をほぼ全面的に喪ってしまった。サラリーマン家庭が孕む教育不能という問題の深刻さは、当分の間は、まだ農家育ちの祖父母や両親が居たお陰で、顕在化してこなかった。しかし、農村から都市への大移動がほぼ終わった'70年以降、その致命的な欠陥が徐々に露呈され始め、とりわけ老人と共に農家時代の諸規範が家庭から消え去った'90年以降、若者たちの間に心の欠陥児が急増し、子供の精神破壊が恐ろしいスピードで進行中である。<実現論 序文 ロ.肉体破壊・精神破壊と市場の拡大停止000203  
 
自然を肯定視し感謝した心は、古くから日本のお祭りや神社の祭事として、農を続ける人たちで綿々と受け継がれていますが、現在生活の場も生産の場も自然から程遠い場に移ってしまい、利便さだけを追求し、台風や大雨旱魃とその場その場の自然の脅威だけを、マスコミが取り上げ恐ろしさだけを強調する。台風も大雨も旱魃も脅威だが、とても大切な自然の恵みでもあることは話題になりません。
飽食になれきって大きな自然を感じることも包まれていることも、感じたり教えられる機会も場もなくなった今、自然に感謝し共存する心を忘れてしまっています。
日本人が忘れつつある自然への肯定視と感謝の気持ちをみんなと再生することが、共感を呼び共認のこころへとつながり、農がその鍵を握っていると思います。 


 
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大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
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2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
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