タバコを吸う場合と吸わない場合で癌になる確率は5倍も違う。
この類の統計データーはよく見る。時には30倍とか50倍等という数字を並べられることもある。
これらは事実なのだろうか?
非常に有効な資料がある方のブログで紹介されていた。
癌の統計03年(リンク)
たぶんアメリカのデータだと思うが、それによると確かに5倍の差がある。
ここから先はその方のブログでの言葉を(無断ですが、あまりにも切り口が鋭いので)転載させていただきます。
>肺がんになる確率は通り魔に遭う確率よりは確かに大きい.「がんの統計'03」(資料編14「喫煙と肺がん」)によれば,20から24歳で喫煙を始めた男性が肺がんで死亡する割合(確率)は10万人当たり114人,つまり0.1%である.これに対して,非喫煙者の場合には0.02%で,喫煙者が肺がんで死亡する割合は非喫煙者の5倍となっている.マスメディア等でさかんに取り上げられるのは,この非喫煙者と比較した場合の5倍という数字である.喫煙が恐ろしいというイメージを抱かせるためには,数字はできるだけ大きい方がいい.「タバコを吸うと肺がんで死ぬ確率は0.1%ですよ!」では,説得力がない。
この言い方が正確ではないことは,とりあえず脇に置くとしても.
わたしが問題にしたいのは,この0.1%という数字と現在の日本における喫煙バッシングは釣り合いがとれていないということだ.タバコには毒が含まれているのだろう.だから,「吸わない方がいいですよ」と啓蒙するのは理解できる.しかし,その毒の強さと政府やマスメディアによる反喫煙キャンペーンは釣り合っていない.0.1%では説得力がないために,非喫煙者と比較した場合の5割や80%などの「大きな数字」ばかりで,「タバコを吸ったらほぼ確実に肺がんになる」と思わされているばかりか,喫煙者は吸ったら確実に死んでしまう毒ガスでも撒き散らしているかのようなイメージが作られている.<以上抜粋リンク
この方の意見投稿に全く同感である。喫煙者の肺がんで死ぬ確率が1000人に1人、非喫煙者の肺がんで死ぬ確率が5000人に1人。そう書くのが正しい統計の表現である。
或いは20歳からタバコを吸って肺がんで死ぬ人は1000人に1人いる。そしてその確率は非喫煙者の5倍になる。これが統計学的な事実である。
統計というのは総数と比率で総合的に検証すべきものである。総数の統計値を隠して比率等のただ大きい数字のみを表現する場合、そこには統計のごまかし、意図性が隠れていると判断したほうがよい。
>最近では小学校や中学校などでも反喫煙教育が行われているらしい.教室でこのようなことを話すくらいであれば,グランドで遊ばせておいた方がはるかに子どもの健康にはいいのではないかと思う.(最後のこの言葉もこのブログの作者の言葉です)
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