生物学を切開する
97378 RNAが遺伝子の働きを調整する役割を担っている?
 
村上祥典 ( 40歳代 島根 電気設計 ) 05/09/15 PM09 【印刷用へ
>まず一個の遺伝子が在るのではなく、まず共同体的な遺伝子群があり、その中でのみ、かつ全遺伝子と適応的である場合にのみ、一個の遺伝子は存在し得るのである。<59

共同体的な遺伝子群。それぞれどのような役割を持っているのか?

以下、朝日新聞2005.9.13「RNAの役目多彩(がらくたに潜む生命の鍵)」の紹介です。

DNAに比べ脇役と見られていたRNA(リボ核酸)が、生物学研究の表舞台に登場してきた。RNAが生命の複雑さをつくっているという見方も出て、創薬でも注目されている。RNAはDNAとよく似た構造の高分子。DNAから遺伝子の情報を写し取り、細胞内のタンパク質工場に設計図を伝える役というのがこれまでの基本的な見方だった。
約30億の塩基から成るマウスのゲノム(遺伝情報全体)のうち、タンパク質の設計図部分は約2%。残り約98%は働きが分からず、「ジャンク(がらくた)」とも呼ばれていた。この部分は生物が複雑になるほど多く、大きな謎の一つだった。
(ジャンクの割合:大腸菌12%、線虫74%、フグ89%、ヒト98%、他省略)

ところが、米科学雑誌サイエンスの2日号に、マウスゲノムには、タンパク質を作らないがRNAに転写される領域が約2万3千個あり、ゲノムの約70%がいったんはRNAに転写されるという論文が掲載された。

この国際研究グループの中心になった理化学研究所ゲノム科学総合研究センターの林崎良英プロジェクトディレクターは「ゲノムの中で遺伝子が島のように点在しているというこれまでの理解を根幹から変える発見」と語る。個々の機能はまだ分からないが、「多数のRNAが、他の遺伝子の働きを調整する役割を果たしている」とみる。

実際、同じ号で、米国の研究グループが、心臓や神経の発達に重要な役割を果たす因子を押さえる働きがあるRNAについて報告した。

東京大医科学研究所の中村義一教授は「生命の複雑さを生んでいるのが、たんぱく質を作らないRNA。これがDNAやRNA、たんぱく質に働きかけて複雑な調整をしている」という。

RNAの様々な働きが分かってきたのは90年代後半から。短いRNAが遺伝子の働きを押さえる「RNA干渉」という現象が発見され、制御機能を果たす短いRNAが次々と見つかった。(以下、省略)



 
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