否定脳(旧観念)からの脱却
97209 婚姻制度は「集団に根ざした期待=応合」があって成り立つ
 
西村秀彦 ( 30 滋賀 技術者 ) 05/09/12 AM02 【印刷用へ
> その当日は、山中の仏堂などに皆でこもり、まず本尊の前で女たちが般若心経を唱え、それを若衆たちに教える。そして、夜半過ぎになって、一組ずつ布団に入る、という具合だったそうです。そして、雑談まじりに、手取り足取りひととおりの性行為を教えてもらう。

その第1工程が終わると、今度はまた皆で般若心経や御詠歌をあげ、茶を飲みながら雑談(猥談)するのだそうです。そこで、女のほうから、夜這いの作法、女の口説き方、結婚までの心得、女体の特色、大人の性生活、出産のことなどを教えてやるそうです。
そしてまた第2工程に入り、・・・翌早朝に布団をあげて解散、というのが大筋です。<(岩井さん:1167

この「オコモリ」という儀式から、「性」は集団の最基底の活力源であり、その役割を担う人材を育成することが重要課題であることを、集団のみんなが共認していたことがわかります。

こうした共認が成立しているから、若衆たちも手ほどきをする女性たちも、目の前にいる相手の期待だけでなく、その背後に集団のみんなからの期待を感じることができたのでしょう。
そして、このような個人を超えて集団に根ざした期待=応合があるが故に深い充足感、安心感を得られていたのだと思います。


ところで、現在の日本においては晩婚や未婚あるいは離婚の増加が社会問題としてしばしば取り上げられるように、婚姻制度はかなりガタガタになっています。
現在の婚姻は「両性の合意のみに基いて成立」する(日本国憲法24条)と定められています。
合意と言うと聞こえはいいですが、実態は個人の好き嫌いが合致するかどうかであり、そんな脆弱な基盤では破綻するのが当たり前です。

現在の“常識”に囚われず、歴史的事実を基に、婚姻制度は「集団に根ざした期待=応合」があって成り立つものであることを認識することが、閉塞状況を突破する第一歩ではないでしょうか。

 
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