NHKの調査による世論調査の結果は以下のとおりとなっています。(リンク)
>今度の総選挙についての世論調査を行い、その結果が発表された。それによると興味深い幾つの事が予想されているので、今日はそれを見る事としたい。
今度の総選挙に「非常に関心がある」が40%、「ある程度関心がある」が40%、で合計「80%の人が関心あり」、だった。「投票に必ず行く」59%、「行くつもりでいる」23%で、合計「81%の人が行く予定」でいるとの結果が出た。
これより、若年層を含めた大衆の興味の深さが伺えます。
そして、以下のデータが続いています。(同上)
>次にNHKの調査は、「投票の際に最も重視する政策」は何かを聞いている。
年金・医療など社会保障政策 44%
郵政民営化問題 17%
景気対策 15%
>小泉首相が「総選挙の争点」とすると言っている「郵政民営化」については、下記の調査結果が出ている
郵政民営化政策 賛成 50%
郵政民営化政策 反対 25%
判らない・無回答 5%
つまり、
@ 今回の選挙に対する興味はある
A 小泉が総選挙の争点と謳っている郵政民営化が重要であるとは思わない
B 郵政民営化の政策そのものは支持する
C 郵政民営化政策を知っている(∵判らない・無回答 5%)←これは結構重要
これはマスコミの影響の大きさを顕した結果といえます。
今回の選挙に対する演説で、民主党代表の岡田氏が以下のような演説をしていました。
「小泉首相の郵政民営化という政策は社会を変えるようなものではなく、目先の政策に過ぎません。それよりも、年金・医療・福祉など根本的に解決すべき重要な問題があります。」
といった内容です。これに対してコメンテーターは、郵政民営化という問題を扱っている今回の選挙において、何て的外れな演説をしているのでしょう、といった論調でまとめていました。
視聴者は、何て頼りない岡田代表、こんな政党に任せる訳にはいかないといった印象を抱きます。
これは本来、小泉首相が掲げて、そして挫折した基本政策に他なりません。そして、世論調査結果から判断しても、国民の的を得た演説であるといえます。
明らかに国民の関心から外れた政策を打ち出している小泉に対する国民の支持を引き出しているのは、奇人である小泉自身とそれをネタにするマスコミです。
収束不全の世の中で、(上述の意味で)頼りない民主党に対し、何であれはっきりと政策を提示してくれ、興味は無いけれどもそれなりに賛同できる政策を打ち出す小泉に対する支持。
小泉とマスコミによる、国民の錯覚を誘発し欺く犯罪的行為の実態を認識する必要があります。
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