私権社会の婚姻制
96916 変容する家族
 
小林有吾 ( 25 東京 会社員 ) 05/09/06 PM06 【印刷用へ
<前回の和島家族論を要約すれば、集団婚を経て対偶婚、家父長制大家族、そして小家族へ、というのが原初的な家族の大まかな発展の図式であり、そこには『家族・私有財産・国家の起源』におけるF・エンゲルスの、「血縁家族―プナルア家族―対偶婚家族―家父長制家族―一夫一婦制家族」という進化主義的家族観の強い影響がうかがえます。25331

 このように和島家族論が正しいとすると、家族というものは、縮小していくものであると考えることが出来ます。この、論考と現代の「家族」を当てはめて見ると、よく当てはまります。代表的な流れとしては、拡大家族→核家族の流れがあり、これも当然家族縮小化の流れです。
 家族というものは、どんどん細分化される傾向にあるのですが、なぜ、
細分化されてしまうのか。という事が問題になると思います。
 拡大家族から核家族への移行は、いうまでも無く都市化、工業化です。幻想を求めた農家の次男、三男が都市に住み込み、そこで核家族を形成していきます。
 こう考えると、家族形態は、その時代の社会状況を的確にあらわしていることが分かります。今日、結婚しない人やさらなる家族の細分化が進むのは、通信技術の発達という社会状況も影響しているのだと思います。
 
 このように、家族形態=社会状況ということが分かりますが、これが健全かと言えばそうでないように思います。家族が細分化されていくにつれて人間関係が希薄になってしまいます。人間関係が希薄化は、現代日本の社会悪化とは無縁ではないでしょう。しかし、裏を返せば家族は、いくらでも変容するものであるので、新しい家族形態というものも生み出される可能性をはらんでいます。最近では、血のつながっていない人たちが集団生活を営む等様々な事例が現れ始めました。これからは、血がつながってい家族形態というのも考えられそうです。
 現在の家族形態に変わる、新しい家族形態の必要性を感じます。


 
 
 
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