日本人と縄文体質
96739 西洋思想と東洋思想の違いと肯定視観
 
酒井裕志 ( 42 神戸 技術者 ) 05/09/02 PM09 【印刷用へ
本源集団を破壊した私権文明が滅亡の危機を迎えた今日、東洋人の心の底に残る本源集団性・本源共認性は、人類再生の基盤を成すものとして極めて重要になる。中でも、島国ゆえに一七〇〇年前まで掠奪闘争に巻き込まれることなく原始文明を発展させてきた日本人の心の底に残る本源的な共認体質は、極めて貴重である。もし、人類に絶滅を免れ得る資質が残されているとしたら、それは東洋人、とりわけ日本人の心の底に残された、類い稀なる縄文人的精神基盤なのではないだろうか。(実現論2_2_06)

 西洋思想の基礎となっている考え方は、絶対的な存在を措定し、そこからすべてが導かれるとする考え方です。その代表例がキリスト教ですが、絶対的な存在が神であり、神がすべて正しいとした上で、世の中の様々なことを導いていきます。したがって、正しいの反対は誤りであるという論理にしたがって物事が解釈される、正誤の思想であり、なにかが正しければ、その反対は間違っているということになります。

東洋の思想は、神や絶対的なものを置かず、むしろすべての物が変化しており、絶対的な視点や位置が存在しないことを前提としています。どちらかが正しくてどちらかが間違っているという選択がなく、どちらも同時に存在し得ることに対して許容的であると言われています。

太陽と月、男と女というように、見かけ上対立する性質を持ったものが相互作用することによって世の中が変化しているとし、むしろ相異なる2つの性質が共存することこそ、世の中の本質であるとする思想でもあります。また、論理的なことよりも、感覚的なことや、全体との調和といったことを重視する傾向にあるようです。

つまり、西洋の思想が、一旦誤りだとしたものは絶対受け入れないという否定視観を思想に内包しているのに対して、東洋思想は、すべての物を一旦は受け入れるという肯定視観を拠り所にしていると言えます。この肯定視観は、同化・共認機能の再生、そして人類を滅亡から救うためのベースとなる極めて重要な資質なのだと思います。

 
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