>分化という差異化=遠心力の形成に対して、相互に惹きあう(という仕組みを作る)ことによって求心力をつくり、統合しているといっていいと思います。言葉を変えれば相互に収束することで統合されているのです。<(北村さん)
「収束と統合」という基本原理は、当然オスメス関係にも貫徹されていた。
>この相互収束は相互の性的吸引力を土台にして、更にサルと人類の場合は雌雄充足共認(1548四方氏)によってもたらされています。またオスメス分化も本能的なものに加えて役割共認によってより差別化が図られています。つまり最先端機能である共認機能に収束することで役割分化を推し進め、統合も成されています。<(同上)
サル・人類は本能的な性的吸引力に加えて、雌雄充足共認が相互収束力のもとであり、役割共認がその先の統合のもとになっている。すごくシンプルで分かりやすい構造。だから、現代の男女関係とつき合わせてみると、男女の中性化で本能的な吸引力が下がり、雌雄充足共認も薄くなり、さらに男女同権等の誤った観念によって、役割共認は消えてなくなり…というふうに、収束も統合もされずバラバラで、どこで切っても危機的状況にあることが改めてはっきりと分かる。
逆に見ると、新しい観念によって真っ当な役割共認を形成し直し、雌雄充足共認を再生させれば、男女の相互収束力復活もさらには統合もできるということ。難課題だけれど、構造が分かることで可能性が見えてくる。構造化することの必要性・有効性が改めて分かった。 |
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