暴走する悪徳エリートの所業
96294 小泉政権とマスメディアの蜜月
 
小圷敏文 ( 壮年 大阪市 建築士 ) 05/08/21 PM09 【印刷用へ

小泉政権は、発足当初は8割と高い支持率を誇り、今だに4割台を維持する。その秘密は、「米百俵」「聖域なき改革」「恐れず怯まず捉われず」「骨太の方針」「ワイドショー内閣」「改革の『痛み』」「抵抗勢力」「三方一両損」「感動したっ!」「自民党をぶっつぶす」等のボキャブラリーに負うところが大きい。しかし、

―――――――――引用開始―――――――――
 これらの言葉を並べてみて、改めて思ったのは、かっこよく分かりやすいが、中身には乏しいという点である。例えば、小泉改革の骨子とも言える「骨太の改革」は、言葉こそ聞こえは良いが結局のところ分からずじまいであった。その具体性の乏しさは、今日の小泉改革の迷走ぶりに如実に表われている。

 このように、小泉の言葉は表面のパフォーマンスに終始するあまり、肝心の中身の乏しいものとなっている。(「小泉語録から見る小泉純一郎の本質」リンク
―――――――――引用終了―――――――――

と云える。「ワンフレーズ・ポリティクス」というからには中身が必要だが、それが無ければハッタリに過ぎない。文脈で喋れば馬脚を現すが、キャッチフレーズのみを連呼することで誤魔化している。事なきを得ている。小泉内閣の実績は、

―――――――――引用開始―――――――――
●郵政民営化
小泉内閣は、郵政民営化の実現を公約として掲げた。しかし、2005年に政府が国会に提出した郵政民営化法案は参議院において否決され、公約は達成されなかった。
●一内閣一閣僚
小泉内閣は、一内閣一閣僚を公約として掲げた。しかし、2005年現在、政権発足時からの国務大臣は竹中平蔵内閣府特命担当大臣のみとなり、公約は達成されなかった。
●国債30兆円枠
小泉内閣は、「国債30兆円枠を守る」ことを公約として掲げた。政権発足1年目の予算案では公約を達成した。しかし、政権運営2年目以降は国債発行額は30兆円を突破し、公約は達成されなかった。国会で公約違反を追及されると、「この程度の公約を守れなかったことは大したことではない」と答弁した。答弁への批判の煽りを受けて参議院議員選挙で民主党に敗北。その後、発言を撤回し謝罪した。
●年金改革
小泉内閣は、社会保障制度の根幹である年金に対し、抜本的な改革を行うと公約した。しかし、国民年金保険料の未納や、加入資格がないにも関わらず厚生年金への違法加入など、小泉純一郎自身の年金関連の違法行為が次々と発覚した。連立与党の公明党が「今回の年金制度改革は百年安心プラン」と宣伝したものの、早くも見直しが始まっている。
(「小泉内閣の実績:ウィキペディア(Wikipedia)」リンク
―――――――――引用終了―――――――――
と悉く頓挫していることで、成果は何もないことは明らか。それどころか、郵政民営化問題にかまけて国政を私物化し、自民党どころか国をも潰しかねない暴走状態にある。にもかかわらず、今までの内閣なら必ず総辞職か少なくとも閣僚の一人は辞任に至るような出来事があっても、マスコミに叩かれる事がない。

それはひとえに、『ワイドショー内閣』化しているからに他ならない。その奇人・変人ゆえの意外性を珍重するマスメディアとの蜜月関係にあるからである。大衆の統合不全突破期待をいいことにして、社会統合不全に答えを出せない支配階級は、こぞって国を国民を食い物にしていると云わざるを得ない。


 
  List
  この記事は 96225 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_96294
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
安倍晋三官房長官の政権公約「美しい国、日本。」 「なんで屋−驀進劇−」 06/09/02 PM09
99941 テレビ局の人は、テレビを信頼していない。 浅田祥幸 05/10/28 PM06
97129 改革とは万人が担うものではないか 琵琶湖 05/09/10 PM00
96520 小泉人気、マスコミに騙されるな! 吉川明博 05/08/27 PM10
96494 “大衆の目先化”を加速させている犯人はマスコミ 仲西大輔 05/08/27 PM00
96492 小泉個人の「私的怨念」と「私益」こそ「改革」の正体ではないか? 阪本剛 05/08/27 AM10
96380 テレビ型政治の次は? 橋口健一 05/08/24 AM09
「民営化」は「郵政」だけではない 米国政府要望書に見る「民営化」のターゲット 「消費経済研究会」 05/08/22 PM09

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
素人の社会活動19 素人と創造
素人の社会活動26 創造の資質
素人の社会活動28 現実を対象化する=思考する
素人の社会活動29 私権時代の歪んだ思考(主張・説得・議論)
素人の社会活動30 現実を対象化する思考=事実認識
素人の社会活動34 創造(=探求)のパラダイム転換
潜在思念発の大きな方向と大きな構成
因果関係と収束関係(実現関係)の矢印
原因→逆境(不全)⇒どうする?⇒可能性収束  
原基構造の不変部分と可変部分
「観念力を鍛えるには?」(1) 話し言葉と書き言葉の断層はどこから登場したのか?
「観念力を鍛えるには?」(2) 5000年前の文字登場以降、共認機能は衰弱している?
「観念力を鍛えるには?」(3) 「理解する」とはどういうことか?
「観念力を鍛えるには?」(4) 求道者と解釈者では思考の自在さが全く違う
詭弁を説明しようとするから難解になってゆく
「日本人はいつ物を考え出すのか?」(1) 共認充足が最大の活力源。'10年代はそれだけで勝てる
「日本人はいつ物を考え出すのか?」(2) 学習観念が役に立たないのはなぜか?
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実否定の自己欺瞞
社会運動の自己欺瞞
旧観念と新しい概念装置の決定的違い
「旧観念無用」という認識が生み出す気付きの深さ
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
『生命と場所』より…生命観
共生思想ということ
精霊の措定は手順律の逆転か?
「生物的な知」と「機械的な知」
「変性願望」批判
認識の創発性
認知と探索と統合
マイナス原因構造とプラス実現構造という両輪
未知の世界の知性?
シャーマニズムと幻覚回路
楢崎皐月氏のカタカムナ説(1) 宇宙から素粒子に至るまで、万象は共通構造(相似象)を示す

『るいネット』は、47年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp