素人による創造
95965 実現論の勉強法〜基礎理論の習得と「道具」としての実践思考訓練
 
越見源 ( 42 大阪 都市計画 ) 05/08/13 PM10 【印刷用へ
路上に出て道行く人の「なんで」に答えはじめて約2年経とうとしている。
絶えざる試行錯誤と、数知れない失敗経験の末、最近ようやく老若男女から出される様々な「なんで?」や「なに?」に落ち着いて対応できるようになってきた。・・・と同時に答えも概ね満足していただけるようになってきたように思う。何が変わってきたのか?

思い返すと・・・・はじめた頃は、何かお題を出された時、ろくに相手の実感や言わんとするところを掴もうともせずに、あせりまくって過去の記憶の中からすぐに使えそうな「答え」を見つけ出そうとしていたように思う。たまたま見つかれば一旦安心できるが、見つからない場合や、ひとしきり話し終わった挙句に首を傾げられようものならパニック状態・・・頭が真っ白になって思考停止・・・

>現在出版されている書物(もちろん新聞も)は、ほとんどが旧観念のスタイルで書かれている。従って現代人(特に活字に慣れ親しんでいる人)はおよそ観念といえば、何らかの価値や目標を、直ちに指し示めしてくれるものという、誤った先入観を持っている。(39152)

>新概念には旧観念的な意味での「答え」はない。それは答え=実践方針を発掘していく「道具」なのである。(39152)

>露店でも、劇場でも、答えを「分かっている」つもりなのに語れない人が多い。それは、これまで、勉強でも、読書でも、全ては自分発の理解に留まってきたからである。(71463)

これは、まさに新概念の理解が、旧観念的なレベル・・・つまり、自分を納得させ、充足させる自分発の理解であり、現実を解明する「道具」としてではなく、既に確定した「価値」を有し、すぐに使えるありがたい「答え」として表面的にしか理解していなかったからだと思う。

では、答えが上手くいき、充足できる時とはどんな時か?

>書物であれ、レジュメであれ、投稿であれ、相手(著者)がなぜこれを問題にしているのか、なぜそう考えるのかを深く読み取ること、換言すれば、潜在思念のレベルで対象に同化・応合することが、不可欠になる。(71463)

>露店でも、劇場でも、語り(答え)の成否を決定するのは、最初の大きな方向と大きな構成であるが、それらは殆どが潜在思念によって生み出される。(71464)

先が見えないという不安を一旦心の奥にしまいこんで、むしろその緊張感を楽しみながら、とにかく頭を一旦まっさらにして目の前の相手への同化を試みる。・・・どういう気持ちで聞いてきているのか、何が不安なのか・・・その際、ちょっと聞いただけですぐにまとめようとしては駄目で、とにかく潜在思念が反応する・・・なんとなくピンとくる言葉をただ書き出していく。
しかし、ただ無心にそれを続けていくと、相手の実感との同化が進むにつれて、互いの空気の充足感が徐々に高まると同時に・・・自ずと解決すべき方針=答えの姿がおぼろげに見えてくる。

これは、既に劇場やネットサロンで繰り返し吸収した理論=構造=方程式に、目の前の相手の実感が無意識に重ねあわされる感じ。
大きな方向性が見えてくれば、後はそれをいかに相手に分かりやすく事例等も交えながら構造化していくかに集中すれば良い。

つまり、実現論の有効な勉強法とは・・・
@繰り返しの音読やデモ等による基礎的な理論(≒方程式)の肉体化。(同化)
A露店や仕事の場面での「相手・課題との同化⇒答えを出す」という実践訓練による「道具」としての思考回路の鍛錬。
この両輪が不可欠だということではないかと思う。
 
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