私権社会の婚姻制
95963 婚姻史の事実が私婚制度のおかしさを教えてくれる
 
新川啓一 ( 44 神奈川 建築家 ) 05/08/13 PM09 【印刷用へ
様々な民族の婚姻形態を見ていると、いかに現代の我々の婚姻形態、男女関係が狭い枠に捕らわれたものであって、現実の意識と乖離しているかを改めて感じさせられます。

まさに価値観念そのものであって、こうあるべきという固定観念に縛られているだけで、私婚制度は生物的には何の根拠もありません。
婚姻関係は本来その集団をどのように統合するか、集団が置かれた外圧の中でどのように成員の活力を保ち、集団への収束力を高めるかという集団課題であって、決して個人や家の課題ではありませんでした。

例えば、処女と言う言葉はもともと中国で結婚前の家にいる女性を示す言葉でしたが、現在使われるような意味をもったのは、キリスト教で言う処女性を表す言葉として「処女」を当てたことに発しているようです。
性経験の無い女性を特別視して表現する必要性がそもそも無かったために、「処女」にあたる概念そのものが近代以前の日本には不要だったのだと思います。

私婚規範、一対婚規範の定着の中で、男性が女性を私有する中から処女性が重要視されただけであって、あたかも処女性が日本で古くから尊ばれてきたかのように誤解してしまっている人も多いのではないかと思います。

我々が植え付けられた私婚制度の価値観念は、日本ではほんの数十年の歴史しかない、私権時代を統合するための制度です。
男女関係、婚姻関係が歴史的にどのようになっていたのか、事実を知ることが、価値観念の呪縛から抜け出す第一歩だと思います。

 
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