生物学を切開する
95584 科学的事実とは何かが問われている
 
酒井裕志 ( 42 神戸 技術者 ) 05/08/05 AM00 【印刷用へ
>「より統合度の高い仮説」について論じることが事実を論じることであり、一面的な実験データやツールとしての定説にだけ囚われていては事実を見誤るのではないでしょうか。(2059)

先日、活性酸素の老化への関与についての従来の定説を覆す研究結果が、米科学誌サイエンスに発表されました。

老化の有力な原因の一つとされてきた「活性酸素」が、実は老化に関与していなかったとの研究結果を、東大食品工学研究室の特任教員らとアメリカの大学チームがまとめ、チームはさらに、細胞内小器官「ミトコンドリア」にあるDNAの損傷蓄積が老化の一因となるメカニズムを解明した、として各方面で議論を呼んでいるようです。

「活性酸素説」は米国人研究者のD・ハーマンが提唱し、生命がエネルギー代謝の過程で消費する酸素から生じる活性酸素の害毒による老化促進を唱えたものです。活性酸素がミトコンドリアを攻撃して老化を促すと考えられていて、その働きを抑える抗酸化効果をうたったコエンザイムQ10などの健康補助食品などが現在、市場をにぎわせているという関係にあります。

そもそも抗酸化サプリメントが老化防止に役立つということも、明確な臨床的根拠が示されているわけでも何でもなく、メディアでの取り上げられ方によって大衆が踊られさているだけだという感覚が否めません。逆に過剰摂取による有害性のほうが多く指摘されているくらいです。

先の研究報告にしても、報道されているような、ミトコンドリアの突然変異→活性酸素産生量増加による組織ダメージと早老症状の因果関係は、この実験では説明できないという別の研究者からの見解も出されており、真偽の程は定かではありませんが、いずれにしても表面的な実験結果やメディアでの取り上げられ方一つで、人々の意識が簡単に左右されてしまうことに、危機感を覚えてしまいます。

>マスコミの共認支配から脱却して、みんなの潜在思念に立脚し、実感にフィットした新理論を生み出していく。そして『みんなで』共認形成していくことが求められる。(68974)

科学技術の領域においても例外ではないと思います。
 
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