企業を共同体化するには?
95180 社会統合課題の位相
 
熊澤敬輔 ( 28 高知 会社員 ) 05/07/27 AM02 【印刷用へ
私権時代は、市場拡大ありきの政府の意識と大衆の金持ちになりたいという意識が合致していた。市場拡大のためには事業の効率化が不可欠であり、必然的に分業されることで専門性が高まり様々な職業も存在する。
そんな中で、大衆は各々の職業、企業の中において、個人の私権獲得を目指していた。したがって、個々人は社会の全体構造はみえていなくても、市場拡大=金を稼ぐ(私権獲得)という意味で課題が共認されているため、社会も統合されていた。

これに対して現在、私権が消滅したにも関わらず、上記の全体構造は変わらない。そんな中、相変わらず市場拡大を目指す政府に対して、私権よりも皆の役に立ちたいといった「みんな」に意識が移行している大衆、という大きな意識のずれが生じているが課題が共認されていないため、社会も統合されない。また、課題(外圧)の中身は社会を何とかしたいというみんな期待である。

一方でなんで屋では、副業としてやっていますというと肯定的に捉えてくれるのに対して、他に仕事がないと思われた時は心配されてしまうことがある。副業という言葉の背景には専業よりもより下の位相であるという意識を含んでいるようだ。
大衆は、潜在的には「みんな」へと意識転換されているものの、まずは分業された各々の仕事をもち、一定収入を得ることが最低限必要であるという旧い意識も根深く残っている。

市場拡大という課題に対する答えの一つが分業による効率化であるならば、課題の変化した現在、個々人が分業である目先の自分課題に埋没したところで問題が解消されることはない。
社会を何とかしたいというみんな期待(課題)に対する答えを知るためには、まずは意識潮流の変化、みんな期待の中身を把握することが重要であり、これが出来るのがなんで屋である。副業であっても、社会全体の構造を把握し統合するという、位相としてはより上位の課題であることを共認する必要がある。
 
  List
  この記事は 24982 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_95180
  ※トラックバックは承認制となっています。

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、46年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp