日本人の起源(縄文・弥生・大和)
9505 2万年前に南からも移住していた
 
麦秋 ( 34 東京 ) 01/08/31 PM09 【印刷用へ
移住の時期などに関して、さらに注目すべき遺跡がありました.

●鹿児島県曽於郡財部町の耳取遺跡

大隅半島の付け根近くにあるこの遺跡で「耳取ビーナス」と呼ばれる、軟質シルト質頁岩の線刻礫[せんこくれき]が出土しました.約2万4000年前のものとされ、同時代の日本列島で実用品以外の石器の出土は少ないことから注目を集めました.

こうした考古学的な遺跡からも、時の「日本」に南北両方から人々が移住してきたことがわかります.

●土器の製作跡も見つかっている

同じく鹿児島県薩摩半島の先端近くに位置する水迫(みずさこ)遺跡は、1999年に発見されました.桜島が噴火したとみられる1万1400年前と2万4000年前の火山灰層に挟まれた地層にあり、竪穴住居跡、道跡、そして多数の石器(細石刃・細石核)などがセットで出土しました.

最近行われた追加発掘でも新たな集落跡が相次いで見つかるなど、その規模の大きさもさることながら、国内では初めて、旧石器時代に工作の痕跡がある道の跡が出土しています.これまで移住生活と考えられてきた時代観に大きく修正を迫るものとして、今後も注目を集めることでしょう.

住居跡の出土状態からみて、定住と移住を交互に行っていたのではないかと見られています.

さらにこの遺跡では、土器に火入れを施す炉跡(ファイアーピット)も発見されました.大きさにして直径約50センチ、深さ20〜15センチ程度.住居跡2基より約4・5メートル離れた位置で見つかっています.たき火の繰り返しにより土が赤く変色し、燃え残りの炭化物も見つかっています.
 
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