サル社会を解明しよう
94581 原猿の「縄張り闘争」と真猿の「同類闘争」
 
松尾茂実 ( 39 佐賀 経営コンサルタント ) 05/07/15 PM10 【印刷用へ
「樹上の同類闘争が本能不全を引き起こし、原猿は共認機能を作り出した」
と理解していましたが、「同類闘争」という概念の使い方が不正確でした。

> 彼らの最強本能たる性闘争=縄張り闘争の本能が問題化する。この本能は、激しい個間闘争によって敗退した大多数の成体が行き場を失って外敵に喰われ、あるいは餓死することを前提にしている。簡単に言えば、大多数が死んでくれることによって調和が保たれる本能である。
(中略)
樹上には何本もの枝があり、降りれば地上があり、しかも縄張り内には何百本もの樹がある。この様な縄張り空間では、1匹の覇者が多数の敗者を縄張りから完全に追い出すことは不可能である。
(中略)
かくして、樹上逃避機能を獲得したが故に死なずに、かといって縄張りもなく中途半端に生き残ることになった原猿たちは、本能が混濁して終う。しかも彼らは、絶えざる縄張り侵犯による過剰な緊張や怯えや飢えの苦痛など、全ゆる不全感に恒常的に苦しめられることになる。< 実現論1_4_02


原猿が遭遇したのは、哺乳類と同じ性闘争=縄張り闘争に過ぎないのですが、それが樹上という特別な空間であったために決着がつかず、上記のような本能不全を引き起こしました。

樹上での性闘争=縄張り闘争という本能不全に対して、本能を超える共認機能を作り出すことによって対応したのが真猿で、闘争共認を形成することによって性闘争は集団内の序列闘争として様式化され、縄張り闘争はもっぱら同類闘争として集団間の闘争に形を変えました。

> 真猿の縄張り闘争は本能を下敷きとしつつも、それを共認機能によって作動させています。私が真猿の縄張り闘争を、本能に支配された一般の動物と区別して(本能にはない)同類闘争という新しい言葉で表現した理由が、そこにあります。< 1613

 
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