共同体社会の実現
94246 最上位の者(集団)に圧力がかからない統合原理(私権統合原理)は欠陥
 
大嶋洋一 ( 40 福井 電気・情報設計 ) 05/07/10 PM01 【印刷用へ
>しかし、共認機能は、互いに顔の見える範囲の個体と集団の統合機能であって、そのままでは集団を超えた数百万人もの社会空間を統合する事は出来ない。30280 「超国家・超市場論4 同類闘争の圧力と共認統合の限界」

という事は、私権時代3000年は、共認機能の上に「私権獲得」という新たな圧力=活力源を組み込むことによって、集団を超えた社会を統合できた、つまり、私権を媒介にした観念統合の時代だとも言える。

>力の序列原理に則った武力支配国家の下で、人々は私婚の共認→私権の共認を形成し、それを土台として全ての人々が私権の獲得(=私権闘争)に収束する私権統合の社会を確立していった。30553 「超国家・超市場論7 私権闘争を統合した 力の序列共認」

もう一つは、私権闘争を繰り広げた結果、各個人に強力な外圧がかかり、哺乳類の種の保存本能たる序列による統合機能が作動し、それを集団を超えた社会=部族間もしくは国家間にまで応用したのが序列統合社会であったとも言える。

>約6千年前、外敵闘争の圧力が弱まって性闘争が顕在化し、規範破りの不倫駆け落ち集団によって掠奪闘争の火ぶたが切られた時、共認機能だけでは成す術もなく、本源集団はことごとく蹂躙されていった。30280 「超国家・超市場論4 同類闘争の圧力と共認統合の限界」

>貧困が消滅したことによって一気に私権闘争の圧力が衰弱し(従って活力が全面的に衰弱し)、もはや生存圧力を背景とした私権闘争に基づく国家や市場では、社会を統合できないことが明らかになってきた。30281 「超国家・超市場論5 私権闘争・掠奪闘争をどう止揚・統合するのか?」

従って、私権時代は、私権の獲得という観念統合が見事に貫徹された社会ではあったものの、その活力は、外圧の低下により、動物並に固体がメスの獲得と縄張り闘争を繰り広げられるようになったから持続できたとも言えるが、その活力=圧力が序列の最上位の者や集団にはかからない仕組みは、統合機能上欠陥があったとも言える。

>今、人類がぶつかっているのは、掠奪闘争や私権闘争を超えた新たな社会統合の仕組みをどう作り出すのかという未明課題である。39638 「私権成立には掠奪闘争と私有婚の2つの条件が必要」

これらから、これからの社会統合は何らかのヒエラルキーで統合されるとしても、より上位の集団や統合者にも圧力がかかる仕組みがないと続かない、ということが人類史的事実から見えてくる。


 
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