’70年貧困の消滅と私権の衰弱
92216 私権統合の崩壊と社会収束の潮流=やるべきことを追い求めた時代
 
廣重圭一 ( 41 東京 技術者 ) 05/06/07 AM00 【印刷用へ
>’90年代、バブルの崩壊で私権の衰弱が顕在化する。私権観念の土台がグラグラになって社会捨象・観念捨象の防波堤が崩れ出し、急速に潜在的な社会不全→外向欠乏が強まっていく。(中略)ただ、私権観念は無効化しつつも、社会や課題や観念を捨象するというマイナス(捨象)面では機能しており、それが社会捨象・課題捨象の充足基調を維持させ続ける(’70・’80年代と同じ)。
しかし、私権に前向きに収束させるというプラス面ではもはや失格で機能せず、その結果、私権の衰弱に応じた潜在思念の本源収束が急速に進んだ(この点が’70・’80年代と異なる所である)。但し、私権制度が残存しているので本源収束し切れずに表層化し、「明るく」「前向きに」「皆仲良く」etc本源風の規範観念に収束した。
注:この時代は私権不全よりも、活力⇒収束先を見失った統合不全(≒自分不全)が中心となり、多くの者が個室収束や自分探しに向かった。(msg:24981)

‘70〜’00を上記投稿のように捉えて見れば、個性が大切で皆がそれぞれにいろんなものを追い求めてきたと思っていた時代も、次なる統合軸・収束軸を追い求めていた時代であったと考えればスッキリします。
‘70年〜貧困は消滅したものの、私権課題は残存するわけで、そのなかで活力源・充足源をお金や快適性や恋愛(=私益)を統合軸(活力源)として追い求めていった。その結果が、市場バブルであり、恋愛バブルを引き起こした。これは実感としても良く分かるし、この時代は“自分とは何?”なんて考えず、とにかく楽しいこと、輝くものを追い求めていった。
 そしてバブル崩壊後、私権・私益の中身が徐々に無くなるにつれ、それに替わる収束軸を“自分探し”という言葉に代表されるように、外ではなく自分の中に向けていった。例えば、1996年の流行語に、マラソンランナーの有森裕子がアトランタ五輪でメダルを獲得したときの「自分で自分をほめてやりたい」というのがありました。
 つまり、私権・私益、華やかしころ自分らしさなんて使わず、私権・私益の中身が無くなりはじめて、自分という言葉が大切に扱われるようになったのだと思います。少しでも安心できる軸を自分の中に追い求めた。
 そして、それも答えにはならず(=収束できず)‘00年ついに収束不全発の探索基調(msg:71820)が顕在化した。

 こうやって見ていくと、自分たちが追い求めてきたこと(=活力源)は、“やりたいことではなく、やるべきこと”であり、それが無くなったのは、まさに、このお題の私権(みんな課題)の衰弱と(それを統合するための)序列原理の崩壊であると捉えることが出来ると思う。
 
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