’70年貧困の消滅と私権の衰弱
92078 統合基盤を失った国家と統合基盤を持たない市場
 
匿名希望 ( 29 東京 技術者 ) 05/06/04 PM10 【印刷用へ
>その違いは、根本的には、身分を作り出す国家が闘争圧力に対応した「集団(統合)適応」の存在であるのに対して、お金を作り出す市場は闘争圧力からの抜け道としての「共生(取引)適応」の存在である点に由来している


現代の危機とは、状況を把握できない(外圧を認識できない)ことである。
本能を直撃する生存圧力を克服した現代では、集団や個人に対する圧力は目に見えては存在しない。
だからこそ、与えられた条件下で「ひとよりも」豊に生きていくために市場を利用して共生(取引)適応しているに過ぎない。種としてはもちろん集団や自らに働く外圧を認識する新しい観念を持たなければ、自我に埋没し市場社会へとのめりこんでいく。
つまり生存圧力を克服するまでは国家には統合基盤があった。それに引き換え抜け道としての市場は統合基盤そのものを持たない。


>お金という評価指標だけが異なっているが、それはお金の母胎を成す取引or交換という方法が、闘争(能力)適応や集団(統合)適応とは異なる、共生(取引)適応(この取引関係は、闘争関係からの抜け道である)の原理に基づいたものだからである。

お金という評価指標をやり取りする場=市場ではもはや実物の商品をやり取りするよりもはるかに巨額の数字のやり取りが行われている。統合基盤を持たない市場においては取引される金額は肥大した自我そのものではないだろうか?


本能⇒共認⇒観念のうち、より根本的な本能の位相で圧力が働かない以上、共認を働かすほか無い。
この先どうなるのか?どうしていくのか?という見通しが立たないという不安、不全は個人レベルではなく、みんなという地平で考える以外見えてこない。市場の共生(取引)適応においては、出口の無い取引関係を続ける個人を統合することは不可能である。
 
  List
  この記事は 31251 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_92078
  ※トラックバックは承認制となっています。

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、47年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp