サル社会を解明しよう
91805 目に秘められた物語
 
走馬灯 ( 24 千葉 ) 05/05/31 PM10 【印刷用へ
今回は閲覧した「地球大進化」のビデオより、人類の祖先である原猿「カルポレステス」の両目が側頭部から前頭部に移動した「ショショニアス」に進化した経緯について投稿したいと思います。

小さくてひ弱なカルポレステスは地上を席巻していた大型哺乳類から逃れるべく、樹上の木の実を食べながら細々と生息してたのですが、その樹の実を食べつくしてしまうと、一旦地上に下りて他の樹に移動しなくてはなりませんでした。

しかもその時期の森は針葉樹(マツやスギ)が主要な樹木で、実をつける広葉樹はその間にポツポツと点在している状態だったようです。これらの理由からカルポレステスの個体数はあまり増えず、常に本能的な不全状態だったと言えます。

しかし状況は一変して、5500万年頃の地球温暖化によって平均気温が一気に30度程度に上昇したため、広葉樹がその生息域を広げ始めます。広葉樹は水平方向に枝を伸ばすため、やがて他の広葉樹の枝葉が重なり合い始めます。

その結果、樹冠と呼ばれる広葉樹で覆われた樹上空間が形成され、カルポレステスはわざわざ危険を冒して地上に降りずとも、枝を伝って他の樹に移動することができるようになったのです。

その際、樹を飛び移る時に樹上空間を立体的に認識する必要があったため、カルポレステスは両目の視野の交差による立体視を進化の過程で獲得していったというのがビデオの見解でした。

しかし、このビデオでは自然外圧や捕食外圧が進化の原動力となったような説明が繰り返しされていましたが、樹上という楽園を手にした後の原猿の進化に関してはこれらの理由では説明できないと思います。

カルポレステスの眼位置の移動の原因となったのは、やはり同類闘争=縄張闘争だったと考えるのが妥当なのではないでしょうか。増えすぎた固体同士の立体的に複雑に絡み合った縄張りは、同種間の恒常的な縄張り侵犯状況を生み出します。

その縄張りを侵犯して食物をかすめ取ったり、あるいは自分の縄張りを守るために機敏な動きが必要になったため、「立体視」を獲得すべく眼位置の進化が起こったものと考えられます。
 
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