『保育の必要が高まってゆき、親に保育本能がセットされてゆきます。この保育本能が親子をつなぎ留める訳ですが、この本能は保育必要期のみ作動する時限本能であり、保育本能が作動しなくなれば、新個体がさっさと新世界へ出てゆくという基本形は変わりません。』(2194)
現代社会のような形で、親元にいつまでもパラサイトしている状況というのは、生存圧力などの外圧が『0』に低下した生物原理にのっかからない特殊な状況化であることを後押しする内容だと思いました。
この極端にまで低下してしまった親子関係を始めとする人間関係はより、観念に基づいた社会に傾斜していることを物語っています。更には、誤った固定観念によって統合されていることが多いことが事の本質を見えにくくしている。
既存の外圧が低下した以上、同類間同士の仲間圧力による圧力関係を構築する為にも、親子間の囲い込み保育を早期に撤回し社会との関わりを深めていかなければならない。
というのも、保育本能はあるものの現代人の親和機能は70年以前よりもかなり弱まっているものと考えられるからです。(子育て不安などなど)
新個体が出て行ける新しい社会システムが必要だ。
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