生物の起源と歴史
90745 チンパンジーは精子量を増やすという適応様式をとった?
 
仲西大輔 ( 27 沖縄 会社員 ) 05/05/14 PM10 【印刷用へ
 ボス集中婚のゴリラと乱婚のチンパンジーの精子量には大きな差があるようです。ゴリラの5100万に対し、チンパンジーは6億300万。以下の引用によると、チンパンジーの方が精子競争(スパームコンペティション)が激しいということらしいですが、このことはオス同士の激しい性闘争によって淘汰適応しているゴリラに対して、生体後の淘汰圧が比較的低いチンパンジーは精子量を増やすことによって受精時の淘汰圧を高めている(→種としての淘汰圧を高めている)ということなのでしょうか?



以下、引用。
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チンパンジーの雄と雌の体の大きさを比較してみると、雄の方が大きいけれどそれ程の性差もない。チンパンジーの婚姻形態は乱婚制をとっていて、複数のオスと複数のメス、そして子どもたちからなる数十頭〜百頭くらいの集団で暮らしている。オスとメスは特定の関係というものはなく、メスは発情すると「来る者は拒まず」で、どんどんオスを受け入れる。
それは精子競争(スパーム・コンペティション)が激しいということなんだ。メスの体内での他のオスの精子間の競争だね。

ゴリラのようなハーレム型というのは、強いオスが多数のメスを独り占めしているようで羨ましいと思う向きもあるかもしれないけれど、オスは四六時中気が休まることなく、他のオスから、ハレムの防衛に気を配っている。

(中略)

ここでは大型類人猿三種、つまりチンパンジー、オランウータン、ゴリラ、とヒトを比較してみよう。


        体重kg   睾丸g   睾丸体重比   精子数
チンパンジー  44.3   118.8    0.27%   6億 300万
ヒト      65.7   40.5     0.06%   2億5300万
オランウータン 74.6   35.3     0.05%   6700万  
ゴリラ     169.0   29.6     0.02%   5100万

チンパンジーが他を圧し、ゴリラが控えめなのは、チンパンジーは乱婚制をとっている事に関係あるし、ゴリラはハーレム維持のために防衛に精子競争ではなく腕力をもって防衛するからだろう。ゴリラは睾丸を発達させるのではなく、体を発達させたと言えるんだ。
                    (データはA・H・ハーコート)
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