収束不全:やりたいことが見つからない
90284 若者たちの「悩み」に見る統合感の欠如
 
石野潤 HP ( 50 大阪 教務開発 ) 05/05/09 PM01 【印刷用へ
>人間が行うさまざまな判断も同様である。主観的には全方位にむけて考えているように思えても、場を貫く外圧は、意識下の部分(本能・共認)も含めて捉えており、ある可能性のレンジにおのずと方向付けられている(収束している)。だから、統合されたあとで過去を振り返ると、あたかもその方法しかなかったような錯覚に陥ることがある。(48679)

主体の欠乏(活力)が対象の認識と不可分であることを考えれば、行動や判断が場を貫く圧力に方向付けられているのも当然と言えば当然である。ところが、「あたかもその方法しかなかったような錯覚」という感覚は若い人ほど薄いようである。

時々の選択や判断に統合感が欠如している原因は何なのだろうか?そして、それは旧来とは違う「悩み」の中身を生み出しているようにも思える。

私権統合下の社会では場を貫く圧力も明快で、「悩み」の殆どが窮乏生活から生じただろうし、可能性の迷いも私権獲得の軸上に存在しただろうことは、想像に難くない。

しかし、私権統合の崩壊以降の収束不全とは、場の圧力自体を捉えきれないという事態に陥ったことを意味している。露店では、「悩みがないのはおかしい」と言いながら「何で悩んでいるのか」よくわからない若者が多いように思う。

彼らの「悩み」に対する「答え」が、人類史を貫くよう構造認識を必要とする位相にあるとすれば(露店ではたいていそうだが)、新しい観念進化の前段階を示しているのかもしれないし、新概念の欠乏が高まっていると言えるのかもしれない。

 
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