現代意識潮流を探る
89797 旧観念を捨てれば最初は本源しか残らない
 
佐藤英幸 HP ( 42 新潟 塾長 ) 05/04/30 PM07 【印刷用へ
>社会不全が大きくなれば、外向欠乏が強くなる。しかし、答えがないので課題捨象の充足基調⇒本源収束が続いている。(24981 四方勢至さん)

社会不全が誤魔化されて目先の課題を鼻先にぶら下げられて右往左往しながらも若者たちは自らの気の向くままに遊んだり勉強したりスポーツをしたりしている。遊んだ先にアメニティーを、勉強の先に真面目な仕事を、スポーツの先にプロの道を見つめているように見える。そこそこ全部こなす若者が多い。他人のやりたいようにやらせているし自分もいろんなことをためして充足先を見つけ出す。

近頃は自分のやりたいことに拘らない若者が増えた。何が何でもそれになってみせる!などという意気込みも肩の荷も薄れてきて毎日が更新中という感じがする。受験に関しても同様で、何が何でも○○大学とか○○学部とかは言わなくなった。その証拠に現役高校生たちは受験情報や就職情報をあんまり知らない。その必要が無いからだろう。

彼らに強くあるのは、中間テストの出題ポイントであり、さらに定期テストより近くにある小テストへの関心である。この点で大人とは決定的に異なっており、大人は大きいことから関心がありその通過点として価値観一覧表に定期テスト小テストが羅列されているに過ぎない。受験という具体的な子育て課題でさえ親世代は観念的なのだ。逆に子供世代はこの瞬間も現実なのではないだろうか。

だからこそ若者は共感→共認にスムーズだし共認を得られる場を本気で探し求めている。ただそれが無いだけである。それが無いということに大人が気づかないのはそれがいらなかった世界の現実、バーチャルな現実に消費の必需品が用意されていたからである。生存圧力の克服と引き換えにしてしまったもの、私益の追求と引き換えにしてしまったもの、それは若者が望む現実の共認充足。共認充足には最低限必要な共認機能として同化と思考力が不可欠であると思うのだが、バーチャル世界の大人の真似をしていては「考えない=不全捨象」することによってこの瞬間が現実ではなくなり一足飛びにもっとも相容れなかった大人に自らがなってしまうのだろう。観念的な価値観である以上、大人になるのに年齢的な制限は無いので、現実性を優先している子供たちは旧観念に対する免疫を仲間と授受しあうことで蓄積しつつあるのではないだろうか。

不必要な情報の切捨てと必要な情報のゆっくりとした蓄積が本源収束と仲間収束の共通点ではないだろうか。旧観念発の不必要な情報を切り捨てれば最初は「本源」しか残らないのではないだろうか。
 
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