共認心理学:現代の精神病理
89755 逃げずに相手の期待に飛び込む
 
福島健 ( 32 滋賀 建築設計 ) 05/04/29 PM05 【印刷用へ
幼少期に母親に甘やかされて育てられる。甘やかせなので、基本的には親和体験が不十分なのだが、一定のスキンシップ充足は体験している。

その後、母親以外の対象(父親や友達)と接していくなかで、これまで母親とは築けていた親和関係と同じ方法で、彼らと親和関係と結ぼうとしても、うまくいかないことのほうが多い。なぜなら、彼らは基本的には自身の“甘え”を許容してくれる対象ではないからだ。

また、近辺に気ままな人物がいた場合、例えば昨日はその人物に親和充足を得られたとして、今日も同じ方法を用いると、相手に受け入れてもらえず、怒られたりする。ヒステリーほど酷くはなくても、気ままな人物の感情の起伏程度で、こうした現象はおこる。

対象に親和を求めようとしても、その方法論があまりに貧弱であるために、自らの同化回路を駆使して、相手の期待探索に向うことが出来ず、相手の表情や感情といった部分を唯一の手がかりにして、自分が受け入れてもらえているのか、そうでないのか、といった判断をするようになってしまう。

この場合、例え自分が正しいことを言ったり行ったりしたとしても、相手が怒れば、それは間違っていると思い込み、その時点で、相手と共認充足を結ぶための方法論がさらに歪んでいくことになる。

こうした経験を踏まえて成長していくと、とにかく相手の機嫌というか感情や態度のみに敏感になってしまい、会話されている内容よりも、そっちにウェイトが置かれ、例えば高圧的な相手や怒っている相手には完全に萎縮してしまい、言いたいこと伝えたいことも封鎖されてしまう。

どうやら僕は、このような関係回路=同化障害を克服できなまま、生きてきたようだ。

相手の表情や感情に“なんで”と問い、そこから相手の本質期待を看取していくことが出来なければ、この同化障害は克服できないのだろう。逃げずに相手の本当の期待に飛び込んでいくことなくしては、本当に相手に充足を与えることは出来ない。

なんで屋をやるようになって1年半。路上での同化トレーニングを続けながら、ようやく突破すべき壁がはっきりと見えてきた。
 
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