マスコミに支配される社会
89686 テレビは今も変わっていない
 
佐藤晴彦 ( 47 長野 会社員 ) 05/04/28 PM05 【印刷用へ
テレビが面白くない理由!
なぜそのように変わってしまったのだろうか?

そもそも、四方さんが言っているように、
>●自然圧力や同類闘争圧力etcによる本能不全は、スキンシップの親和充足でそこそこ解脱(解消)できる。
●権力による抑圧etcによる私権不全=共認不全は、親和充足(その極が涙と笑いである)と代償観念(規範観念や価値観念etcの感応観念)で、かなり解脱(解消)できる。
●社会不全や統合不全は観念不全であり、答え(=構造観念)によってしか、解脱(解消)できない。<(24982)

このように人々の充足対象は時代と共に変わってきた。不全の内容に応じて変わってきた。

テレビが広がったのは紛れもなく私権時代、その後半の貧困の圧力が緩みその一方でまだまだ身分序列など、権力による抑圧が残っていた時代である。したがって人々はその共認不全の代償充足として娯楽に充足を求め、さらには科学技術の発達によりテレビというものによってわざわざ芝居などを見に出かけなくても自宅でお金を掛けずに手軽に楽しめることが出来た。

ニュースなどの報道による事実認識の欠乏にも応えている面はあったが、圧倒的に共認不全に対する解消の媒体として発展した。
その証拠に、どちらの番組に人々が群れを作って見入ったかを思い出せばわかるだろう。
このように、共認不全に対して応えようとする限りは、テレビが流す娯楽芸能は人々にとって必要なものであった。

しかし、今や完全に貧困圧力は消滅し私権共認は崩れ去った。その為統合先がなくなると、当然のごとく統合不全に陥り、言うならば娯楽などに代償充足しているどころではなくなった。
(いくら娯楽番組を見ても、統合不全の状況は一行に解消されないのだから)

こうなるとテレビを見る目的があるとすれば、それは娯楽を楽しむというよりはむしろ、何かないかと答えを求めてテレビをつける。だからこれといってはっきり見たい番組があるわけではないので、チャンネルもやたらと切り替えることが多くなる。
一昔言われたゴールデンタイムなどの時間帯ではなく、深夜にやっている情報番組、知識番組的なものが流行るのも頷ける。

しかし多くはテレビをつけても今まで通りの娯楽を中心とした番組に興味を失い、見る頻度が減っていく。
テレビの内容が変わり面白くなくなったのではなく、テレビが(人々の欠乏に応えるようには)変わらないから興味を持たれなくなったのだとといえる。
変わったのはテレビではなく、人々の意識の方だ。人々がテレビを必要としなくなったのだ。

再びテレビが人々に必要とされるとすれば、現代の人々の欠乏、即ち答えの供給の場であり、さらには答えの供給者たらんとする人々に、一緒に答えを作り出してゆく場を与えるものになった時だと思う。
 
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