否定脳(旧観念)からの脱却
89477 自分観念に化けた近代思想
 
衛藤信義 ( 44 東京 エンジニア ) 05/04/24 PM04 【印刷用へ
>かつて、自由・個人・権利etcの観念を中核とする近代思想は、輝きを放っていました。しかし、その近代思想も、'60年代を通じて急速に色褪せてゆき、貧困がほぼ消滅した'70年をもって生命力を絶たれ、輝きを失って終います。'70年以後(正確には'60年代から始まっていますが)、一気に思想的無関心が蔓延していったことは、周知の事実でしょう。

思想が輝きを持っていた最後の世代といえば、戦後の団塊世代〜1950年前後の生まれ=いわゆる「理由なき反抗の世代」でしょうか。

彼らは、反戦平和や大学改革、労働運動など、「自由、平和、人権etc」を旗印に反体制運動などを繰り広げてきた世代であるが、'70年貧困の消滅=豊かさの実現とともにあっという間に思想から離れていった。彼らのエネルギーは思想の求心力にあったのではなく、現実否定〜要求の「反」のエネルギーに過ぎず、それゆえ中身が何も無い。あったのは自我要求のみであり、それを正当化するための思想であった。だからこそ豊かさを実現し自我実現の可能性が開かれた途端に、思想はその役割を失い見向きもされなくなったのだ。

確かに'70年をもって思想は輝きを失った。
しかし、現代の若者たちに見る「個性が大事」「自分の好きなように生きる」「人に迷惑さえかけなければ、、」「自分の考えを持たなければ、、」「自立しなければ、、」というような自分主義(観念)こそは、反抗するのみで中身の無い親たちや、公教育の中で、あるいはマスコミなどを通じて刷り込まれてきたものであり、形を変えて彼らの子供たちの世代に確実に受け継がれているのである。

目標の見えない収束不全の現代において、充足可能性も得られなければその不全解消は自分に向かうしかないが、そこにあるのは答えの無い自分観念だけであり、しかもそれが強く規範化されているために自分思考から一向に抜け出せない。その意味で自分観念は性質が悪い。

旧観念(=近代思想)こそが社会を閉塞させ、人類を危機に導いている張本人(9560)であり、刷り込まれた固定観念によってとことん出口を塞がれているのである。


 
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