素人による創造
89344 素人は最大の共認媒体、それがみなが携われる創造過程
 
吉国幹雄 ( 52 鹿児島 講師 ) 05/04/22 PM00 【印刷用へ
統合階級による支配観念が思考停止の最大の原因であり、それ故に新しい思考パラダイムは「素人」によって転換されていくというのは当然のことだろう。

>4.本当の創造は、素人が担ってきた(言葉を作ったのも、火を使ったのも、弓矢や舟を作ったのも、栽培や飼育を始めたのも、銅や鉄を精錬したのも、また壁画を描いたり、工芸品を作ってきたのも素人である)。真に偉大な思想(統合観念)を創ったのも素人であって、専門の神官や学者が、真に新しい価値を作り出した例は極めて少ない。実現論も又、素人が創ったものである。(6590、岡田さん)

事実として、事業においても科学(技術)においても、既存の専門家集団から離れたところから、新しい突破口が切り開かれていく例は数多くある。神官であれ学者であれ、その特権集団に入ってしまえば自分の保身だけでなく、その専門家集団内の(旧観念)思考方法に染まってしまうので、固定観念(常識)を超えることがなかなかできなくなるのだろう。だから、その意味では「素人こそ創造主」と成らなければ成らない。
が、現実問題として誰もが「360度の状況認識・事実認識から構造理論(グランドセオリー)を構築する」となると、困難な壁がいくつかある。

一つには(7453)で岡田さんが触れられているように未だ自我・自分に囚われすぎている人たち。
一つには新パラダイムへ突き抜ける統合理論構築は現実的に極めて未明度の高い課題であり、それができる人は限られているという能力問題。ほとんどの人々は現実の目の前の表層課題を突破するために観念を使ってきたので、より深層の事実認識や構造認識を構築するように訓練されていないからだろう。
 
そう考えたときに、「素人に何が出来るか?」と改めて捉えなおしてみる。

●実感や気付き投稿を通して
現在最も求められているのは思考パラダイムの転換であり、統合理論の構築が最優先課題。『るいネット』がそうであるように、素人が実感や事実、気付きを出し合うことは極めて重要。そのようにして少しずつみんなの力で枝葉が紡がれていき、統合理論(グランドセオリー)は構築されていく。

ただ、「統合理論」と成るには以下の二つの点が必要だろう。

つまり、統合理論であれ、観念内容は皆が共認し、普遍化されなければバイブルになることはない。そのためには「広める」という活動が必要だろう。
さらに、皆が共認するには、その理論を使って現実の課題を突破できるという実現可能性(充足可能性)が開かれなければならない。実際に実現できるという理論効用の実感が必要。そのためには理論から導かれる認識群の提示や実際の運用の成功事例を示す活動が重要。

●共認媒体となって
つまり、統合理論の共認媒体として広めるという活動が不可欠になる。これこそが、何らかの突破すべき問題や課題や悩みを抱えている者なら誰しもが出来ることであり、また現実社会を当事者として生きている素人でしか出来ない活動ではないだろうか。

マスコミや統合階級の話に翻弄されながら、いいかげんうんざりしている大衆は、すでにインターネットを通じて、あるいは個的生活を飛び出してのママさんの口コミネットなど、新しい共認媒体を登場させてきている。そこに、新理論で語られている事実認識・構造認識を一つでも語ってみる、あるいは困っている問題のちょっとした答えを提示してみる、あるいは実際にそのような認識形成の場を作ってみる、さらにいっしょに新事業を立ち上げてみる…これら全て、素人自らが共認媒体として新理論を広める活動であり、そのことは統合理論創造に必要な創造活動でもある。そして、その運動に参加することが活力を上昇させ、素人自らがパラダイムを転換させていくことになるのではないか。
 
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