学者とマスコミはグルで頭脳支配
89006 実現基盤のない感応観念は必然的に力を失う
 
山名宏明 ( 37 岐阜 技術者 ) 05/04/16 PM11 【印刷用へ
古代・中世の圧倒的な抑圧を前にした大衆の「現実を変えることはできない」という強い否定意識は、それが現実であったからこそ、感応観念で対象化された社会は「万人の理想」となり、感応観念が抑圧からの解放というエネルギーになり得ました。誰もそれが実現することのない架空の社会であるとは到底考えることもなかったと思います。

性や自我の可能性が開かれた市場社会とは、まさに抑圧からの解放が実現した社会ともいえます。しかしその実態は必然的に特権階級を生み身分序列の社会であったと言えます。したがって万人の自我が充足することはあり得ず、自我の不全が現実の否定視を生み再び実現することのない感応観念へと収束させることになります。つまり特権階級は感応観念を唱えていればその身分を手放すことはなかったということです。

貧困が消滅し自我のエネルギーが衰弱し、収束不全を前にした現在を見れば、感応観念では何の答えにもならず、大衆が既に感応観念を捨象していることに気が付きます。現在の否定の自我発の中身を見ても、セクハラ、嫌煙、人権などという社会統合の地平から考えればどうでもよいことしか見当たらず、そこにしがみついているのは特権階級だけなのではないかという気さえします。今や特権階級は力の基盤を失っているも同然ともいえるのではないでしょうか。
 
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