共同体社会の実現
88977 これからの働く喜びとは
 
宮島明子 HP ( 36 新潟 営業 ) 05/04/16 PM10 【印刷用へ
> しかし、私権闘争の圧力で満たされた社会では、人為的な私権の強制圧力とそれに基づく共認圧力によって、「私権だけが絶対的に必要」(従って、何にたいしても必要か否かの判断は一切無用)という極めていびつな状態が作り出されてきた。

 携帯電話の営業の仕事をやっていて、「自分は何のためにこの仕事をしているのだろう?」と悩むことが非常に多い。半年ほど前、なんで屋を知る以前はもちろんのこと、その新認識を職場の人間関係などにも応用(?)し始めた現在でも、この悩みは相変わらずすっきりしていない。

 客先を訪問し、新しい商品やサービスを紹介するなどの活動を行っていても、「自分の伝えている言葉が、お客の中に入らず上滑りしている」と無力感を感じることが本当によくあった。当然だが、貴重な時間を割いてもらっていながら、発信する側が内心このような感情を拭いきれないことが、とても辛かった。

 「自分発から相手発へ」という言葉を知って、このような感情が生起する原因を考えたとき、まずは「お客様の期待を分かっていないから、上滑りしているのかな」と考えた。もちろんこれも一つの理由だろう。
 しかし、今自分が扱っている商品(携帯電話)について考えてみると、最初に引用した投稿の通り、「ユーザーにとって必要か否か」の視点を意図的に欠いているとしか思えないものばかりである。
 携帯電話は今や欠くことが出来ない「コミュニケーションツール」と言ってもよいのだろうが、メーカー、キャリアが発売する商品はむしろコミュニケーションを阻害しかねないゲーム内臓やら外出先でテレビが見れるなどの、ニーズの有無を疑ってしまう付加価値ばかり付けることで高い価格設定をし、利幅を取っているとしか思えない。

> それどころか、『必要か否か』という土俵上では、どれだけ多くの人が必要と認めたかが、つまり『人数』こそが、「お金」を超える最先端の評価指標となる。そこでは、お金は人数を判定する基準(お金を払った人だけを人数として数える)にすぎなくなる。つまり、古い評価指標=お金は、新しい評価指標=人数の補助指標に転落する。

 私権体である企業が、その生産物に幻想価値を盛り込むのを止めて、みんなからの「必要か否か」の評価に忠実に生産を行ったらどうなるだろうか?
 新しい評価指標は「人数」、つまり自分たちの商品を「必要としてくれる人がどれだけ多いか」である。
 私達営業員にとって、これ以上活力が湧いてくる指標があるだろうか?
 求められていない幻想価値で粉飾された商品を、頭を下げて営業する。ここには、「買ってやった」「買っていただいた」関係しか成立しないのかも知れない。
 「これまでの商品よりも今度の方が、『欲しい』と言ってくれる人が多い。」「自分では良い商品だと思っていても、『欲しがる人』が少ないのはどうしてなのか?」これらの言葉は今でもよく聞かれるが、それがそのまま期待に応える喜び=働く喜びになる。

 自分ひとりで、現在のいびつな市場原理を変えることは出来ない。だが、なんで屋の活動を通じて、同じ構造ゆえにこの市場の中で同様に疑問を感じて行き詰っている人がまだまだいることも知った。
 そうであるならば、これから自分が収束する可能性は、人々の認識を変えていくことである。
 
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2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
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7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
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10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
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私権時代から共認時代への大転換
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大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
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