心の本体=共認機能の形成過程
88720 相手発=聴覚発(幼児の観念形成過程に学ぶ)
 
橋口健一 HP ( 42 大阪 技術者 ) 05/04/12 PM08 【印刷用へ
>直接外敵を認識することよりも、仲間の声を認識することが優先されている。真猿にとっては、共認こそが収束すべき最先端機能であったということでしょう。(85244

他に先駆けて、先ず仲間(=同類)の声を認識する。これは、幼児の観念形成過程からも人類にとって普遍的な機能であると思います。

>子どもが言葉を覚え、ついで文字を覚えていく過程を考えるとこのようになるであろう。

>まず、親など他の人間が発する声を耳で聞き、その繰り返しで聴覚野が刺激され、特定のシナプス結合が成立していく。その影響を受けて隣に感覚性言語中枢が出来、一定の音の集まりを一つの「言葉」として認識できるようになっていく。

>また、自己が発する「喃語」を耳で聞き、耳で聞いたことを口から発してみることを試みる。すなわち、運動性言語中枢が作られる。そのときに運動野のうちで発声に代わる部分が働き、前運動野で統合されて、聴覚刺激と発声が結合していく。

>その後、文字を覚えるときには、目に見えたものが視覚刺激として視覚野に送られ、運動性言語中枢から、運動野の発声器官に関わる部分が働いて発声器官が動き、言葉が発せられる。その言葉を自分の耳で聞くことで聴覚野から感覚性言語中枢が働いて、言語理解の部分に到達する。文字を覚えたての子どもがいちいち口に出してしゃべりながら絵本を読んだりするのはそのせいである。

>そのうち、視覚野と感覚性言語中枢が直接結びついて新しい読字中枢とでもいえるものが出来、黙読できるようになっていく。このように、大脳皮質は特定の部分が特定の機能と結びついて働いており、これを機能局在と呼ぶ。また、同じようなことを繰り返し経験することで、新しい脳のシナプス結合が出来、新しい中枢が作られていくのである。

(参考:リンク

これらの観念機能の獲得過程、すなわち観念へ同化していく過程を見ていくと、特に最初の段階である「相手発かつ聴覚発」が重要であると思われます。つまり、何かを新しく認識するには同類からの聴覚刺激(声と言葉)を導きの糸として共認回路が刺激される。

幼児の発声も、最初は真似をすることから始まり相手からの反応があって初めて共認充足を得ます。そして、もっと共認充足を得たいからこそ発声しているのではないでしょうか。絵本を読んでいるときも(最初は)周りで聴いてくれる人を念頭において喋っていると思います。

実際、大人になっても上手く行く時には、それこそ幼児のような心境で、相手発そして聴覚発になっているのではないかと最近つくづく思います。例えば、

(屋外の雑踏の中にあっても)露店では、お客さんにカードを見せるだけではなく、相手に語りかけ、文字(言葉)を相手に読んでもらい、出てきた実感と同化すれば買って頂ける。お題の答えも、半答えに対する相手の発問を刺激として本格追求が開始される。

(みんな多くの悩みを抱えてはいるが)仲間で何かを議論し追求する場合も、課題を声に出して読み合わせしすると同化し易い。始めに音読をして、みんなの声に同調すると共認回路が刺激され同化し易くなる=課題に素直に入っていける。

一方で、「集中すると周りが見えなくなる」ことを短所に挙げる期待封鎖の若者が増加中ですが、実は周りの声が聞こえていないのではないでしょうか。現実を切り開いていくための新しい認識へ収束するためには、幼児が新しい言葉を覚えてゆく過程の中にヒントがあると思います。また、自分たちで作り出す同類圧力の形成についても大きな気づきを与えてくれます。
 
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