生命原理・自然の摂理
88432 原生動物のせん毛虫にみる雌雄分化による可能性収束
 
廣重圭一 ( 41 東京 技術者 ) 05/04/05 PM11 【印刷用へ
>オス・メス分化における統合の仕組みはある意味で最もプリミティブで、それ故に普遍性のある仕組みだと思います。つまりオスメスが相互に惹きあう事によってそれは成立しています。
分化という差異化=遠心力の形成に対して、相互に惹きあう(という仕組みを作る)ことによって求心力をつくり、統合しているといっていいと思います。言葉を変えれば相互に収束することで統合されているのです。(50697

 種・集団が進化するために、オス・メス分化し、それが吸引力をもつ。本能レベルでの哺乳類のオスメス分化=オスの闘争とメスの生殖の本能的な役割分化はわかり易い例だと思います。
 それに関して面白い事例がありました。原生動物のせん毛虫には、性(の一種)のタイプが男と女という2種類ではなく複数存在するものがあるそうです。これらは、男女のように異なる形をしているわけではなく、みな同じ形をしています。ただし、接合するためのタイプ=接合型が異なっています。
例えば、テトラヒメササーモフィラという繊毛虫は7種類の接合型をもっています。7つの性があれば確率的には85.7%もの相手と接合が可能となります。性が多くなるほど接合できる相手の割合は増えます。このような接合という形態で多様性を実現している原生動物もいます。
また、ここで注目すべきは、同じ接合型同士は接合しないそうです。
これは、「普段、自己複製体をつくる無性生殖をくりかえしている繊毛虫にとって遺伝子の組み換えが期待できない同じ型同士の接合はほとんど意味がないからではないだろうか」と書かれています。
(ニュートン 別冊「遺伝子と脳からみる男と女のサイエンス」p62)

 原生動物の接合という段階からすでに、雌雄分化に似た差異化を形成し、相互に引き合い統合されるという仕組みが作るられているのだと思います。
 
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