新しい男女関係(→婚姻制)の模索
88020 「なんでそうしていたんだろう?」が充足へと繋がる
 
柳瀬尚弘 ( 30 神奈川 建築設計 ) 05/03/27 PM11 【印刷用へ
久しぶりにこの投稿を読んで、なぜか露店を始めてから出会った中高生の性体験の話や、その非充足感などが頭に浮かびました。

中高生の恋愛、性行為といった面での早熟さには、驚かされると同時に、満たされていないこと、性の充足というのは大した物ではないのだ、という諦念を会話していて強く感じさせられます。

諦念を作り上げるに至る性の体験は、同年代の異性との他愛も無いやりとりであったり、刹那的な性行為でしかありません。自由度が増したとはいえ、それ以上のものとして性を捉え、考える機会がほとんど無い、ということも非充足やむなし、と留まっている一因であると思います。

例えば巷で性の問題として取り上げられるセックスレスといった言葉も、一般に流布される言説は半ば興味本位で浅く、若者も性行為の頻度の多寡くらいにしか認識していない為、上の世代のひと事、としか感じず、当事者として性に向き合う機会とはなっていません。

露店でも男女系のお題は人気ですが、セックスレスを構造的に捉える、或いは、もはや言葉だけの恋愛、彼氏彼女を問い直すなんで屋のお題、問いかけは、性充足に向き合う契機として重要な役割を担っていると感じます。その、何で?何?という問いが、個々に作り上げた折り合いをつけるための観念による思考停止、一時凌ぎの不全捨象の方法論を超え、充足へと繋がる道筋を創っていくからです。

 若年層に限ったことではありませんが、現状の性の非充足は、最基底部にある男女関係が、集団、生産、生殖とは切り離され、或いは一緒に遊ぶ事、性行為としてのみ切り取られ、矮小化されている時点で、著しく充足度も必要度も貶められているという根本的な問題を孕んでいます。

事ここに至った状況下で、改めてかつての婚姻様式などをみると、性行為の場面一つとっても、(1167 夜這い「オコモリ」2) に見られるような、仕組みになるほど、と思わされます。

全的な人間関係を背景に、若い男の稚拙な性を導いて、自分ではなく、相手を対象化して満たすように育てる仕組みは、男にとっても女にとっても「こんなもんか」にその行為を留めない充足可能性を広げ、相手発のより深い充足へと導いていきそうです。現状のような自由だが野放図で稚拙な性が陥っている非充足を回避し、充足へと結びつける工夫が取られているのが分かります。

こうした事実、行為だけでなくその背景や思い、充足感を「なんで?」と追求することは、それ自体、現状の充足や、その為の答えを追及することでもあるのだと、以前読んだとき以上に身近なものとして感じました。

現状、何らか問題を感じて繰り広げられる性教育や、性をオープンに、といったことの中身も矮小化された行為に留まるのではなく、事実認識の追及へと広がり、そんな機会や場が日常化する方向へと向けて必要があるのだと思います。
 
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