戦争の起源
87974 男の自我が掠奪闘争を介して私有婚へ
 
田中素 HP ( 39 長崎 企画 ) 05/03/26 PM11 【印刷用へ
> この男の空家状態から性欠乏が増大し、女の性的商品価値=婚資が発生した。加えて、男の通過儀礼等に伴う序列評価も自我欠乏を増大させ、戦争圧力から集団自我も発生し、次第にチャネリングが不可能になって、自我の性が混入していった。ここに男の自我発の性の萌芽を見ることができるように思う。(77823)

首雄集中婚と一夫多妻制が似て非なるものであることからわかるように、集団婚から私有婚への転換には「女が所有物である」という私有意識の介在が必要です。それに対応して、女の方も性的商品価値の自覚が生じ、集団規範的な関係から個人間の取引的な関係に婚姻の本質が変わっていくのだと思います。

人類の婚姻制が全員婚⇒兄妹婚⇒交叉婚へと移行していき、交叉婚では男の空家状態によって自我が潜在的に高まっていたと思います。しかし、ここまでは、あくまで単一集団or同一部族内の婚姻規範に則ったものであり、女の方も集団規範に従って婚姻を営んでいたため、男発の自我の性は私有意識として顕在化し得なかったのではないか思います。

ここで、折りしも高まっていた同類闘争圧力が決定打になった可能性があります。つまり、他部族との闘争⇒侵略が、この男の自我の格好の“はけ口”になったのではないでしょうか。

> あなたの神、主はその町をあなたの手に渡されるから、あなたは男子をことごとく剣にかけて撃たねばならない。だだし、女、子供、家畜、および町にあるものすべてあなたのぶんどり品として奪い取ることができる。(84727)

とあるように、かなり古くから女は集団闘争の略奪品でした。集団(部族)規範の及ばない他部族の女は自我男にとっては垂涎の品であり、率先して掠奪闘争に邁進した可能性すらあります。逆に、母集団の共認を破壊された女にとっては、もはや自ら取引存在となって生き延びていくしかありません。ローマでは掠奪してきた女も正妻として扱った(40332)とあるように、掠奪闘争を通じてこのような男女関係が集団内に入り込んでいく中で、取引的な自我の性が蔓延っていき、次第に私有婚の色彩を強めていったのではないでしょうか。
 
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