健康と食と医
87426 深呼吸で、心を開く
 
野村徹 ( 36 愛知 建築士 ) 05/03/15 PM11 【印刷用へ
◆過呼吸症候群という、一種のパニック障害があります。

>過呼吸症候群とは、ストレスなどの原因で呼吸過多になり、頭痛やめまい、手の指先や口のまわりのしびれ、呼吸困難、失神など、さまざまな症状を起こすものです。
呼吸が速く浅くなって、空気を吸い込みすぎる状態になり、血液中の二酸化炭素が少なくなって起こります。
呼吸をしているのに空気が吸い込めないと感じて、「このまま死ぬのでは…」といった恐怖にかられます。
傾向として、男性よりも女性、しかも若い世代に多く見られますが、これが命にかかわることはありません。 リンク

◆ここで注目されるのは、血液中の二酸化炭素が少なくなることが、その原因にあることです。では血液中の二酸化炭素はどのような働きをしているのでしょう。

>化学的調節の中で動脈血CO2分圧がどう関与してくるかということですが、二酸化炭素はご存じの通り非常に強力な脳血管拡張因子であります。動脈血CO2分圧が高ければ脳血管は拡張する。すなわち換気が低下してCO2 分圧が上がってくれば脳血管が拡張して血流が増える。それに対して、過呼吸になればCO2分圧はてきめんに下がります。そうすると血管は収縮して脳血流は低下する。実際に検査する状況においては、患者さんが緊張して過呼吸に成り、脳血管収縮を起こす可能性に注意しなくてはなりません。 リンク


◆血液中の二酸化炭素は血管を太くして、血流をよくする。逆にこれが低下すると、血管が小さくなり、血流を低下させる。このことがパニック心理を引き起こし、酸素をどれだけ取り込んでもまったく改善せず、ますますパニックになるという悪循環をまねきます。なおこの時の対処としは、紙袋を口にあてがい、袋の中で呼吸を行なうペーパーバッグ法が有効で、自分が出した二酸化炭素を自分自身でもう一度取り込むことで、血液中の二酸化炭素を増やすことができ、発作はしだいに治るということです。

ではなぜこのような症状が起きるのでしょうか。

>ここで改めて呼吸の意味について記します。
吸う息は「受け入れる」「受け取る」という意志や積極性とかかわっています。
吐く息は「手放す」「与える」という放棄や委ねる質とかかわっています。
過呼吸は上記の二つの引用のように二酸化炭素が減少しすぎる場合と酸素を取りこみ過ぎることから起きるとするならば、これに呼吸の意味を重ねて合わせて考えてみましょう。
>酸素を取り入れすぎるということはその時の意識が吸う息に比重を置いているからでしょう。「受け入れねばならない」「受け取るべきだ」「取りこめ」との強迫観念にも似た意識が働いている可能性があると言えるわけです。
ではどうして、吐く息は吸う息と同等の深さ早さにならないのでしょう。
>この呼吸のアンバランスさを説明するためには過呼吸になった人がもともと吐く息を制限している可能性について考えてみなければなりません。つまり、「うまく手放せない」「手放しがたい」「手放すわけにはいかない」という観念が働いていないかどうかについて考えてみる必要があるのです。リンク

◆呼吸は無意識下で行われると考えがちですが、心との関係、精神状態と深く関連しているようです。

>この場合(呼気する酸素量よりも炭酸ガス量が多く吐き出される)の過度に吐き出さずには居られない呼吸の意味を考えてみると、「これ以上は受け入れがたい」と、吸う息を制限し、「手放さずにはいられない」「一気に手放してしまえ」「これ以上は抱えきれない」と、吐く息を大量に押し出すいう本人にとって危機的状況が差し迫っていることがわかってきます。
実はこの現象はかつて封じこめてきた感情が出口や終焉を求めて暴走し始めたとも言えるでしょう。
感情を「手放す」こと「表わすこと」に罪悪感を持っている人達は、日常では吐く息を制限することで自分自身を表わすまい、手放すまいとしてしまいます。
これが限界に達してこれ以上は留めてはおけない感情がある場合、呼吸のほうから先に体内に溜まってしまった炭酸ガスを手放すことで、感情とともにエネルギーを解放しようとするわけです。
過呼吸は以外にも感情を手放すことを許していない人のための、呼吸みずからが起こすヒーリング(解放)のプロセスなのです。 リンク


>しかし、現代における若い子達が深呼吸できないのには、何か理由があるのでしょうか?87136

現代の若者の特徴のひとつ、「期待封鎖」や「無表情」に深く関係した事例ではないでしょうか。

深呼吸で大切なことは、まず「息を吐く」ことです。上記の引用と関連させれば、まずは表情を出す、心を開く、期待をする、ことがはじめの一歩になるということだと思います。
 
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